ニキビ治療中、塗り薬がヒリヒリしたり、かゆくて悩んだことがありませんか？😢
または、断念してしまったこと、ありませんか？😢😢
実はニキビの塗り薬で効果が高い成分である過酸化ベンゾイル、アダパレンはどちらもピーリング作用があり、刺激を感じやすい成分なのです。
特に肌が敏感な方はヒリヒリ・カサカサしてしまい、使用できないことも・・・
そこで、刺激を軽減する使用方法で高い効果も維持する『ベピオウォッシュゲル』（保険適応あり）が出ます！！
目次
ベピオについて
ベピオとは過酸化ベンゾイル（Benzoyl Peroxide）を主成分としたお薬です。
これまでベピオゲル・ベピオローション・デュアック配合ゲル（抗生剤入り）などの種類がありましたが、これに新たにベピオウォッシュゲルが加わりました。
過酸化ベンゾイルは
抗菌・殺菌作用
角層剥離作用
の２つの作用で顔のニキビや体のニキビにとても有効な成分です。
ところが、角層剥離作用（ピーリング作用）によりカサカサ・ヒリヒリ感などを感じることがあったり、漂白作用があるため衣服に付くと服がダメになってしまう、なんていうことがあったりしました。この、過酸化ベンゾイルの副作用や使いづらさについて改良されたのがベピオウォッシュゲルです。
ベピオウォッシュゲル５％の３つの特徴
ベピオウォッシュゲルがいままでのベピオゲルやベピオローションと違うところは？
- １日１回塗布後５～１０分後に洗い流す
- 過酸化ベンゾイルの濃度は今までの２倍！
- ニキビができ始める９歳から使用できる
という点です。
１日１回塗布後５～１０分後に洗い流す
５～１０分で洗い流すのでヒリヒリを感じる前に洗い流します（ショートコンタクトセラピーといいます）。そのため、ヒリヒリする副作用がでにくく、また体に使用しても衣服に薬がつく心配もありません。
※欧米においては日本に先駆けてショートコンタクトセラピーによる過酸化ベンゾイル製剤は承認されていました。これまでニキビ治療薬の副作用に悩まされていた方には待ちに待った！というところですね！
過酸化ベンゾイルの濃度は今までの２倍！
５％という高濃度にすることで、短時間でもしっかりとした作用を出すことが可能となりました。これによりショートコンタクトセラピーでもこれまでのお薬とほぼ同等の効果が期待できます(4)。
ニキビができ始める９歳から使用できる
今までは１２歳からしか使用適応がなかったのがニキビが気になり始める９歳に下がったのはお子さんにとっては嬉しいですね！
ベピオウォッシュゲルの効果
臨床試験
ここまで読んで、５分で洗い流して本当に効果があるの？？と不安に思う方もいると思います。
そこでこちらのデータをご覧ください。
炎症性皮疹数の減少率の経時推移
こちらは１２週間ベピオウォッシュゲルを使用した臨床試験のデータです。
１２週後には６割以上の炎症性ニキビが改善しており、プラセボと比較してしっかり効果が出ていることがわかります(3)。
他剤との比較
5％の過酸化ベンゾイルの殺菌効果は30秒ほどで得られたという報告があります(4)。
また、動物を用いた実験で５分間だけ塗るというのを繰り返し行うことで、過酸化ベンゾイルの効果である抗菌効果・ピーリング効果はどちらもちゃんとあった事がわかっています(2)。
このような情報から、今のところベピオゲル、ベピオローションとベピオウォッシュゲルの効果はほぼ同等と言われています。
これについてはまた、当院での患者様の反応を皆さんにお伝えできれば、と思っています。
ベピオウォッシュゲルの実際の使い方
朝でも夜でもOK!１日１回です。１．クレンジングや洗顔をする
２．ベピオウォッシュゲルを適量とり顔全体、またはニキビができやすいところに広げる
３．５～１０分したらぬるま湯（約15秒間）でベピオウォッシュゲルを落とす（洗顔料は不要です。）
４．保湿などの普段のケア
《個人的には夜がオススメ！》
お風呂に入る前に１、２を済ませ、５～１０分経ったらお風呂へGo！（服を脱ぐ時、薬が服につかないように注意！）そのままお風呂で洗い流せば終了👍️これなら手間も気になりません！
もちろん自分にあった使い方でOKですよ✨️
《安全に使用するために》
ヒリヒリなどの副作用が全員に出ないわけではありません。最初は目立たない部位の狭い範囲で2,3日使用し、お肌に合っていることを確認してから広範囲に広げると安心です。
おすすめの方・注意が必要な方
おすすめの方
- これまでのお薬（ベピオローション、ベピオゲル、デュアック、ディフェリン）で痒くなった、カサカサしするのが嫌でやめてしまったという方
- 胸や背中のニキビのために衣服の脱色が気になり過酸化ベンゾイルが含まれる製剤（ベピオゲル、ベピオローション、デュアック）の使用がためらわれた方
- ９～１１歳のお子様
⚠注意が必要な方
ベピオに対してかぶれ/接触皮膚炎（アレルギー）を起こした方には、こちらのベピオウォッシュゲルは使用できません。
まとめ｜あつた皮ふ科美容皮膚科クリニックのご案内
ベピオウォッシュゲルは医療機関で処方可能です。
あつた皮ふ科美容皮膚科クリニックのニキビ治療は保険適応のあるお薬から、難治性ニキビやニキビ跡ケアに対する自由診療まであり、一人ひとりにあった治療をご提案いたします。
ニキビでお悩みの方はぜひご相談ください。
まずは保険適応のある治療からという方はこちら（保険診療順番予約）
自由診療も含め自分に合った治療をお探しの方はこちら（美容カウンセリング予約）
あつた皮ふ科美容皮膚科クリニックのニキビ治療について知りたい方はこちらの記事をご覧ください
参考記事
1.ベピオウォッシュ製造販売承認取得のご案内 https://www.maruho.co.jp/medical/check.html?referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F
2.マルホ医療関係者サイト ベピオウォッシュゲルの特徴https://www.maruho.co.jp/medical/articles/bepiowashgel/characteristic/index.html
3.マルホ医療関係者サイト 顔面に尋常性ざ瘡を有する患者を対象とした第Ⅲ相プラセボ対照試験（M605110-05試験）https://www.maruho.co.jp/medical/articles/bepiowashgel/clinical2/index.html
4.Minimum Contact Time of 1.25%, 2.5%, 5%, and 10% Benzoyl Peroxide for a Bactericidal Effect Against Cutibacterium acnes.