【掌蹠膿疱症連携ネットワーク】始動!手足のブツブツ困ってませんか?
新プロジェクト始まります!!
【名古屋掌蹠膿疱症連携ネットワーク】
掌蹠膿疱症という病気をご存知でしょうか?
手足の皮疹が初期症状でその後さまざまな症状が起こる病気です✋
原因や症状が複数の科にわたるため、それぞれの科の医師が協力して治療にあたる必要があるのですが、
そもそも稀な病気のため適切に診断がされなかったり、病気を疑ってもどこに受診すればよいのか分からないと悩んでしまい、そのうち病気が進行してしまうことも・・・😥😥
特に東海地方では掌蹠膿疱症の適切な連携システムが整っておらず、患者様は迷子に…😱
そんな現状を日頃から『何とかしたい!!』と思っていたのですが・・・
ついに!!最強メンバーのもと始まります✨✨
≪メンバー紹介≫
中京病院の膠原病リウマチセンター長の小寺雅也先生
前愛媛大学皮膚科教授・あつた皮ふ科クリニック院長補佐の村上正基先生
かすもりおしむら歯科院長の押村憲昭先生
(あつた皮ふ科クリニック院長佐々木全面バックアップ✨)
(打合せ後のお食事会の一枚。左から 村上先生、小寺先生、押村先生、佐々木)
※あつた皮ふ科クリニックでは村上院長補佐が中心となり、掌蹠膿疱症の診療・医療相談に応じております。
村上先生ってどんな先生??
村上先生はこれまで掌蹠膿疱症や乾癬という皮膚疾患を中心に臨床、研究を長年にわたり行っておられ、愛媛大学をはじめ大学病院・基幹病院で中心となりご活躍されてきた先生です。
大変ご高名な先生のため、全国からお悩みの患者様が相談に来られます。
その肩書はすさまじく恐れ多いのですが、実は気さくで明るく(なぜか)低姿勢(!?!?)、クリニックのスタッフみんなそのギャップに困惑しまくりでした(今はもう慣れてます…)
💛村上先生への受診は一般診察でも可能ですが、他院の治療内容へのセカンドオピニオンやゆっくり相談したい場合は下記の内容でご連絡ください。
目次
掌蹠膿疱症は手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)の皮疹ができる病気で、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。
皮疹は小さな水ぶくれ(水疱)が生じ、次第に膿を持ったり、かさぶたが出来たりします。またかゆみや痛みも伴います。
また、進行すると鎖骨や胸の中央(胸鎖肋関節症)やその他の関節が痛くなることがあります。
掌蹠膿疱症は詳しい病気のメカニズムは分かっていないのですが歯周病などの歯の慢性炎症が深く関係していると言われています。(禁煙も大事)
なので歯の痛みなどの自覚がなくても歯科で治療をしてもらうことで、掌蹠膿疱症の症状が改善することがとーっても多いのですΣ(゚Д゚)
また、慢性的に経過する中で、突然、鎖骨や胸の中央(胸鎖肋関節)などが痛くなることがあります(掌蹠膿疱症性骨関節炎と呼ばれる)。
痛みが非常に強く日常生活が困難になほどの場合や、放置すると関節が変形してしまうことも。
この関節痛や関節変形は進行してしまうと、その後改善せず一生付き合っていくようなことにもなる症状です。症状のコントロールや進行の阻止には膠原病リウマチ科への受診が必要となります。
【3つの科(皮膚科・歯科・リウマチ科)の連携体制】
※近年扁桃摘出や金属は関連性が低いと言われています。
初期症状で受診される方がほとんどなので、皮膚科は掌蹠膿疱症の窓口となります。ここで、早めに診断し症状が進行する前に原因と治療を行うのがカギ🔑
手足にできる掌蹠膿疱症に似た湿疹は他の病気でもできるため、見分けることが大切です。
掌蹠膿疱症に似ている病気
・水虫
・乾癬
・異汗性湿疹
・好酸球性毛包炎
・接触性皮膚炎
これらはそれぞれその症状や検査(真菌検査、パッチテスト、採血など)で見分けます。
関節症状があればより掌蹠膿疱症が疑わしくなりますね。
最終的には皮膚生検をして確定診断となります。
【皮膚科】湿疹の治療と痛みやかゆみのコントロール
皮膚科では主に以下の治療を行います(症状に応じて他の治療も組み合わせることがあります)。
●ステロイド、活性型ビタミンD3などの外用薬
●スキリージ、ルミセフ、トレムフィアなどの注射薬(これらは新しい薬です)
【歯科】原因検索と除去
歯科と連携して、う歯や歯周囲炎のチェックと治療を行います。
また喫煙者の場合は、禁煙指導をします 。
【膠原病・リウマチ科】骨関節炎の緩和と進行を遅らせる
骨関節炎(胸痛や関節変形)の症状は早めにキャッチし、専門の医師による症状のコントロールを適切に行います。
初期段階で早めに原因検索・治療を行う(歯科・耳鼻科)ことで改善が見込めます。
ただし歯科治療の負担が大きく、実際には治療できないケースもあります。
その場合は関連する医師・歯科医師と連携しながら何が患者さんにとっての最善なのかを考えます。
平均3~7年で自然に治ると言われていますので、それまで症状を軽くし進行を抑えて、生活する上で支障がないようにコントロールするのも一つの選択肢です。
この場合は特に不可逆性の高い関節症状の進行を抑えることが非常に重要です。
さて、
掌蹠膿疱症は専門家による診断が必要なこと
早期の原因検索と治療方針を医師と一緒に決める必要があること
わかっていただけましたか??
あつた皮ふ科クリニックでは村上先生を中心として掌蹠膿疱症の治療を積極的に行っております。
村上先生への受診は一般診察でも可能ですが、他院の治療内容へのセカンドオピニオンやゆっくり相談したい場合は下記の内容でご連絡ください。
今後、どの患者さまもスムーズに3科が連携した治療を受けられるようにするために
中部地区の皮膚科医、歯科医、膠原病リウマチ科の先生方と掌蹠膿疱症にこの輪を広げていくことが佐々木の目標です。
熱田区で手のひらや足の裏の皮疹ならあつた皮ふ科クリニックへ (atsuta-skin-clinic.net)
おしむら歯科手足の症状でお悩みの方へ(kasumori-oshimura.com)
膠原病リウマチセンター | 中京病院 | 地域医療機能推進機構 (jcho.go.jp)