これまで、酒さ、毛細血管拡張症などについてはご紹介をしてきたのですが
結局顏の赤いのどうしたらいいのさ、っていうことに注目してまとめてみたいと思います。
これまでのブログ↓
当院では顏の赤みでお悩みの患者様がとても多いです。
ご来院いただく患者様に対応できるように、赤み治療のための機器も随時導入しています。
赤み治療には幅広く対応しているあつた皮ふ科クリニック
どのような治療ができるのか、何を考えて治療しているのか
ご紹介していきます👍
目次
赤みの原因
酒さ
顏の赤みやニキビのようなぶつぶつ、刺激感やほてり感、かゆみなどを伴う疾患です。
ニキビ様のぶつぶつやかゆみなどは塗り薬などで治療しますが
顏の赤みの治療はこれでは改善しないため赤みのための治療を別で行うことが多いです。
毛細血管拡張症
酒さの特徴となるようなニキビ様ぶつぶつや刺激感はないが、
顔の赤みだけが常にある状態が続く場合は毛細血管拡張症と広く定義されます。
よーく見ると、顔の表面にもやもやとした毛細血管が浮き出ていることもあります。
目で見える血管は比較的太い血管、目で血管は見えないが全体ぼやっと赤い場合は細い血管によるもの、と判断します。
蜘蛛状血管やルビースポット
中心から蜘蛛みたいにもやっとしたスポットは蜘蛛状血管腫。
ぽっちとキレイな赤で少し膨らみがあるスポットはルビースポット。
どちらも良性の血管腫になります。
ニキビあと
ニキビに限らず、強い炎症が過去にあった場合、赤みだけ残ってしまうことがあります。
ここでいうニキビあとは炎症があってから３か月以上経過しても消えていないもの。
（※ニキビができてすぐの赤みは急性期の炎症によるものなので、放置していても改善する見込みはあります！
この段階ではニキビあとの治療よりもイオン導入などの炎症を鎮める治療のほうがおすすめです✨）
ケロイド
ケガなどでできる赤みを伴う盛り上がりです。
盛り上がりには盛り上がりのための治療、赤みには赤みの治療をそれぞれ行います。
赤みの治療・最新版
VbeamⅡ
Vビームは赤みの色素ヘモグロビンをターゲットにすることに特化したレーザーです。
赤あざや毛細血管拡張症などでは保険が通りますので基本的には費用面からもVbeamをお勧めすることが多いです。
表面に出てきている血管に効果が高いです。
💛良いところ💛
・保険適応疾患あり！
・広く赤みに有効
💀良くないところ💀
・ダウンタイムがある（赤み、むくみ、内出血、水疱←まれ）
・深い太い血管には効きにくい
VbeamⅡを５回施行した症例。血管が細かく全体的に赤みがある場合はVbeamⅡがよい。
ロングパルスYAGレーザー
シミや脱毛にも用いられるYAGレーザーですが、ヘモグロビンにも反応してくれます。
特徴は深くまで届くというところ➡青っぽい血管は深いですからYAGレーザーを検討します。
💛良いところ💛
・Vbeamでは届かない深い血管、太い血管にも有効
💀悪いところ💀
・水疱・潰瘍が稀におきる
・痛い
顔全体の赤みに対して５回VbeamⅡで治療後、口横の太い血管のみ残り、ロングパルスYAGレーザーに切り替え。３回照射で改善。
IPL（ノーリス）
赤みに強いIPL導入しました✨
ヘモグロビンに効果の高い波長を含む光治療です。
他の治療と異なるのはダウンタイムが軽い点👍ほとんどわからない程度のものです。
また、赤みだけではなく肌質の改善やシミにも幅広く効果が出るのも特徴です。
💛良いところ💛
・ダウンタイムほぼなし
・シミや毛穴、シワなど肌質全般にも効果が高い！
💀良くないところ💀
・他の治療と比較すると効果がゆっくりで複数回の治療が必要
ミルバソゲル
※ミルバソゲルは2025年4月末に当院での取り扱いを終了いたしました。ご了承下さい。
血管を収縮させる作用がある、赤みに対する塗り薬です。
他の治療と異なり血管自体をターゲットにしているのではなく、そこに流れる血流を減らすことで赤みを改善させます。
ですから、効果は一時的なものとなります。
個人差はありますが、塗布から１～３時間程度で効果が出始め、１２時間以上の持続効果があります。
酒さや毛細血管拡張症による赤ら顔に使用されることが多いです。
💛良いところ💛
・即効性がある
・痛みはなく手軽。（１日１回の外用）
💀良くないところ💀
・一時的な効果でやめると出てくる
・高血圧などの疾患がある方は使用不可
塗布２時間後で赤みは劇的に改善、１２時間以上効果は持続した
おすすめの治療
あなたの赤みはどれに近い？症例別おすすめ治療
症例１）
酒さと診断され、保険で内服外用治療中。赤みの治療のためにレーザー希望。
➡Vbeam2で治療がおすすめ。Vbeam２で赤みが残る場合は、ノーリス。一部太い血管が残る場合はYAGレーザーも検討。
症例２）
ニキビあとの赤みがきになる。仕事があるためダウンタイムはNG。赤み以外にもシミや毛穴も気になる。
➡Vbeam2またはIPL（ノーリス）による治療がおすすめ。ダウンタイムがNGな場合は最も良い方法。
症例３）
血管腫と診断された。良性なので放っておいてもOKだが見た目が気になる。
➡血管腫と言われるものの多くは表在性になるため、まずはVbeam２が第一選択。１～５回程度の治療。
症例４）
顔の赤みが気になり、すでにVbeam２で治療中。今度結婚式の前撮りがあり、その時に何とかキレイに見せたい！
➡ミルバソゲル追加がおすすめ。ピンポイントで改善したい行事がある場合に向いています。
あつた皮ふ科美容皮膚科クリニックのご案内
あつた皮ふ科クリニックにはたくさんの治療選択肢がありますので、あなたに合った治療方法をご提案できます！
あつた皮ふ科クリニックは保険診療・自費診療の両方を行っている名古屋市熱田区・中川区から通いやすい皮膚科クリニックです。
赤みでお悩みの方は一度ご相談ください✨
