足の水虫、爪の水虫

水虫(足白癬)

水虫(足白癬)

足の水虫は白癬菌というカビの一種が感染して起こる病気です。白癬菌の感染は足指の間や、足の裏、足の爪、陰部などに多く、特に足の爪を含む手足に白癬菌が感染した状態を水虫と呼びます。足以外の白癬菌の感染は、足の水虫から広がっていった場合が多いです。猫や犬などのペットから感染して水虫になるケースもあります。 水虫は、菌が住みやすい環境を作ると感染しやすくなります。汗をよくかく、蒸れやすい革靴やブーツを長時間はいている、糖尿病の人などは水虫にかかりやすいです。

症状

足の水虫は、足の指の間の皮がむけたり、白くふやける「趾間型」と、水膨れが破け皮がむけた「小水疱型」、ヒビやあかぎれのように足の裏全体が硬くなる「角質増殖型」と種類があります。「趾間型」や「小水疱型」は、ひどくなるとかゆみが出るので、水虫だと自覚しやすいタイプです。一方、かかとがひび割れる「角質増殖型」はかゆみがでることが少ないために水虫と気づかないケースがあります。

治療

水虫の治療は外用抗真菌薬というカビを殺す塗り薬があります。治療期間はだいたい数カ月程度ですが、しっかりと治療を行わないと再度感染することもあります。
一部内服が必要となることもあります。

爪水虫(爪白癬)

爪水虫(爪白癬)

爪水虫とは爪にできる水虫で、爪白癬(はくせん)爪カンジタ症といいカビが爪に感染する爪真菌症(しんきんしょう)の1つです。白癬菌やカンジタというカビが原因で発症しますが、白癬菌は爪の先端から変色して厚くもろくなることが多く、カンジダ菌は爪の付け根から症状がはじまることが多いとされます。爪白癬は非常によくある病気です。 爪水虫は 足水虫を気付かず放置されてしまって爪水虫になっている場合が多いですが、痛みもかゆみもないので気付いていない場合があります。したがってあまりきちんと治療されずに、放置されていることが多い疾患の一つです。

症状

見た目は爪の色が白、黄色、黒っぽくなっている、もしくはこれらの色が混じった色合いをしていることがあります。また爪が厚くなり、もろくなることもありますが、かゆみや痛みはほとんどありません。

検査

爪が白いからといって、爪水虫にかかったと思われる方もいますが、実際には別の原因で白濁したり、爪が分厚くなるケースがあります。水虫ではない場合は、巻き爪で硬くなっているケースや、単純に爪が厚なっている場合、外傷性の変形などがあげられます。爪水虫の菌は顕微鏡検査をして診断します。

治療

爪水虫の治療として、飲み薬と塗り薬があります。また、足水虫同様、完治したと思っていても、再度感染する可能性はあります。薬剤を使った治療でも3カ月以上の治療が必要で、1年以上の治療を行うケースも少なくありません。

1. 外用薬

爪水虫専用の外用薬です。1日1回塗る薬ですが、爪以外につくと皮膚がかぶれる可能性がありますので、注意が必要です。再発を予防するためにも症状がよくなっても塗り薬は3カ月~6カ月位つける必要があります。塗り薬は患部をよく洗ってから塗るようにしましょう。とくに入浴後の皮膚はふやけて柔らかくなっているので、成分が浸透しやすくなっています。

2. 内服薬

内服薬にはイトラコナゾール・テルビナフィン・ネイソンの3つあり、内服期間は6カ月程度が目安です。ただし、内服期間終了後もしばらくは成分が爪の中に残っていることが多いので、しばらく内服せず経過を観察します。内服を始めてから治癒しない場合は、薬剤の変更が必要になることもあります。 内服薬は副作用や相互作用を起こすこともあり、併用できない薬もありますので、現在内服中のお薬を確認させていただきます。

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