医療脱毛で蓄熱式脱毛の効果とデメリットを徹底解説!熱破壊式と比較してどっちが効果的?

この記事では、医療脱毛における蓄熱式脱毛の仕組みや効果、デメリットについて紹介。この記事を読めば、「効果がないと言われる理由」や「蓄熱式脱毛におすすめの人」が分かりますよ。

医療脱毛における蓄熱式脱毛の仕組みや特徴

画像出典元:松田知子皮膚科医院

医療脱毛クリニックでは、「蓄熱式脱毛」と「熱破壊式脱毛」の2種類の脱毛方法があります。

そのうち蓄熱式脱毛は、レーザー光の熱を連続で当て「バルジ領域」にダメージを与えて、永久脱毛を目指します。

毛を生やす命令を出す役割をもつ「バルジ領域」を壊すことで、毛が生えてくるのを抑えられるのが特徴です。

医療脱毛における
蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛の違い

蓄熱式 熱破壊式
ターゲット バルジ領域 毛乳頭・毛母細胞
照射方法 連続照射 1発照射
抜け方 ゆっくり抜ける すぐに抜ける
剛毛 やや効果的 かなり効果的
産毛 かなり効果的 やや効果的
痛みの強さ 弱め 強め
色黒肌・日焼け肌 可能 不可
照射スピード かなり速い 速い

熱破壊式は、高出力レーザーを単発で照射し、発毛組織である毛乳頭や毛母細胞を一気に破壊します。

一方蓄熱式は、低出力のレーザーを連続で照射し、バルジ領域をじわじわと破壊する照射方法です。痛みが少なく、肌への負担も少ないといった特徴があります。

どちらにもメリット・デメリットがあり、自分にあった照射方法を選ぶことが大切です。

【結論】蓄熱式と熱破壊式のどっちがいい?

結論からいうと、どっちが効果的というのはありません。しかし、脱毛を受けると熱破壊式のほうが効果が高いと感じる人が多いようです。

またSNSやネットでも「熱破壊式の方が効果がある」とよく書かれており、勘違いしてしまう人も。効果がないと感じてしまうのには、さまざまな原因があります。

一番の理由としては、患者さんによって適切な方法で施術が行われていないクリニックがほとんどだからです。そのため、信頼のおけるクリニック選びが大切になります。

他の原因はこれから詳しく解説していくので、もう少し読み進めてみてくださいね。

医療脱毛における蓄熱式脱毛の効果
効果がないと言われる理由はココにある!

上記でもお伝えしたように、蓄熱式脱毛は効果がないわけではありません。ただ効果がないと感じてしまうのには、蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛には効果の現れ方に違いがあるからです。

蓄熱式脱毛は効果がないと言われるのには、「脱毛効果を感じられるまでに時間がかかる」といった理由があります。

そこでこの章では、蓄熱式脱毛で得られる効果や効果がないと噂される理由を紹介します。

次に生えてくる毛を生えにくくする

蓄熱式脱毛は今生えているムダ毛を脱毛するのではなく、「これから生えてくる毛を抑える」効果が期待できます。

今生えているムダ毛にアプローチするわけではないため、施術から毛が抜けるまでどうしても時間がかかってしまうのです。

蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛の毛が抜けるまでにかかる時間は以下の通りです。

施術から毛が抜け落ちるまでの時間
蓄熱式脱毛 2週間〜1ヶ月前後
熱破壊式脱毛 数日〜2週間前後

熱破壊式脱毛は今生えているムダ毛に対して脱毛効果が期待できます。早ければ脱毛してから数日でポロポロと毛が抜けるため、効果を実感しやすいのが特徴です。

このように熱破壊式に比べて効果を実感するまでに時間がかかるため、蓄熱式は効果がないと言われやすいのです。

蓄熱式脱毛の必要な施術回数の目安

蓄熱式脱毛はおよそ「5〜8回ほど」で脱毛効果を実感できるといわれています。

ただし、施術部位によって違いがあります。部位別の必要回数の目安は下記の通りです。

自己処理が楽になる 肌がツルツルになる
ワキ 5回程度 6回以上
Vライン 5回程度 6回以上
I・Oライン 8回程度 10回以上
8回程度 10回以上
腕・足 5回程度 6回以上
おしり 5回程度 6回以上
胸・背中・お腹 5回程度 8回以上

熱破壊式脱毛も、必要回数の目安は上記とあまり変わらない傾向にあります。ただし、蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛どちらも必要な施術回数・期間に関してはっきりとした目安がありません。

そのため、上記はあくまでも目安の一つとして捉えてくださいね。

蓄熱式脱毛の必要な施術期間の目安

通う頻度にもよりますが、蓄熱式脱毛は必要な施術期間は「1年〜1年半ほど」が目安になります。

レーザー脱毛器は毛の黒い部分(メラニン色素)に反応しやすいため、毛周期にあわせて施術を行うことが大切です。

画像出典元:渋谷セントラルクリニック

毛周期とは、「成長初期→成長後期→退行期→休止期」の毛の生え変わるサイクルのことをいいます。医療脱毛で効果が得られるのは、メラニン色素の多い「成長期の毛のみ」です。

そのためクリニックでは、この毛周期にあわせて2〜3ヶ月間隔で施術に通うのを推奨している場合がほとんどです。

脱毛効果をより高めるためには、毛周期に合わせて脱毛を受けることをおすすめします。

医療脱毛における蓄熱式脱毛のメリット

医療脱毛の蓄熱式脱毛のメリット
  • スピーディーな施術で短時間で脱毛が終えられる
  • 痛みが少なくVIO脱毛にもおすすめ
  • 低出力の照射で肌トラブルのリスクが少ない
  • 剛毛・産毛など幅広い毛質に対応できる
  • 日焼け肌・色黒肌でも照射できる

この章では、医療脱毛における蓄熱式脱毛のメリットを紹介します。メリットを知ることで、脱毛器の特徴を知ることができるので、自分に合うかどうかの見極めができるでしょう。ぜひ参考にしてください。

スピーディーな施術が行える

蓄熱式脱毛は、全身脱毛でもスピーディーに施術を行えるのがメリットの一つです。

熱破壊式脱毛は、ピンポイントに単発でレーザーを照射します。全身脱毛だとどうしても時間がかかってしまいます。

一方蓄熱式脱毛の場合、レーザーを連続照射するため、短時間で施術が終えられるのが特徴です。

脱毛器によって照射スピードは違いますが、全身脱毛でも約60分で施術が完了します。

また素早く脱毛できるだけでなく、肌から照射面を離さず滑らせるようにレーザーを照射することで、照射漏れが少ないといった特徴もあります。

痛みが少なくVIO脱毛にもおすすめ

蓄熱式脱毛は、熱破壊式脱毛よりも痛みが少ないのがメリットです。

熱破壊式脱毛は、高出力のレーザーを一発ずつ照射するため、強い痛みを感じることがあります。

一方蓄熱式脱毛は、低出力のレーザーを連続照射します。そのため痛みとしては、じんわりと温かさを感じる程度です。

蓄熱式は低出力のレーザーを使用するため、痛みを感じにくいといわれています。
引用:フレイアクリニック

そのため蓄熱式脱毛は、痛みを感じやすい部位である「VIO」や「ワキ」の脱毛におすすめです。

低出力の照射で肌トラブルのリスクが少ない

蓄熱式脱毛は、肌への負担が少なく、施術後の赤みや火傷など肌トラブルのリスクも低いとされています。また、硬毛化のリスクが少ないのも蓄熱式脱毛のメリットの一つです。

硬毛化って何?

硬毛化とは、レーザーを照射したことで、もとの状態よりも毛が濃く固くなってしまう現象を指します。

原因ははっきりとは分かっていません。ただ発毛組織がしっかり破壊できなかったことで、逆に発毛組織が活性化されてしまうのではないかといわれています。

蓄熱式脱毛は、毛にレーザーの熱をちょっとずつ溜めていく照射方法。出力不足になりにくいため硬毛化になるリスクが下がるのです。

実際に熱破壊式脱毛を受け硬毛化になってしまった人が、蓄熱式脱毛で施術を受け直すことも少なくありません。

剛毛・産毛など幅広い毛質に対応できる

蓄熱式脱毛は、剛毛から産毛まで幅広い毛質に対応できるのがメリットです。

毛を生やす命令を出す「バルジ領域」にダメージを与えることで、次に生えてくる毛にアプローチできることが理由といえます。

熱破壊式脱毛は、剛毛や太い毛への脱毛は得意ですが、メラニン色素の少ない産毛には反応しづらいのが特徴です。

その点、蓄熱式脱毛はメラニン色素に関係なく脱毛効果が期待できます。そのため、剛毛だけでなく産毛にも効果が期待できるのが魅力です。

日焼け肌・色黒肌でも照射できる

蓄熱式脱毛は、熱破壊式脱毛では難しいといわれている肌質にも対応できるのもメリットの一つです。通常の肌質に加え、下記のような肌質にも対応が可能です。

蓄熱式脱毛で照射できる肌質
  • 日焼け肌
  • 色黒肌
  • 敏感肌
  • アトピー肌

日焼け肌や色黒肌の皮膚内には、たくさん黒いメラニン色素が含まれています。メラニン色素に反応するレーザーを照射すると、火傷などの肌トラブルのリスクが高まってしまうのです。

その点、蓄熱式脱毛なら、急激に温度が上がることがなく肌トラブルのリスクが少ないため、日焼け肌や色黒肌にも照射できます。

また、肌へのダメージが少ないことで、敏感肌やアトピー肌にも施術が可能です。

炎症や赤みが酷い場合は、施術を断られることもあります。しかし、肌質で脱毛を諦めていた人は蓄熱式の脱毛器を導入しているクリニックを検討してみてもいいかもしれません。

医療脱毛における蓄熱式脱毛のデメリット

医療脱毛の蓄熱式脱毛のデメリット
  • 熱破壊式より剛毛の脱毛効果が低い
  • 脱毛効果を実感できるまでに時間がかかる
  • 白髪への脱毛ができない

この章では、医療脱毛における蓄熱式脱毛のデメリットを紹介します。どんな脱毛方法でもメリットだけでなく、デメリットがあります。「全然効果がでない…」なんてことにならないよう、デメリットもしっかりおさえておきましょう。

熱破壊式より剛毛の脱毛効果が低い

さまざまな毛質に対応できるとお伝えしましたが、熱破壊式脱毛よりは剛毛への脱毛効果は低いのがデメリットです。

メラニン色素に反応しやすい熱破壊式脱毛は、黒いメラニン色素が多い剛毛に効果を発揮しやすいのです。一方で蓄熱式脱毛はメラニン色素に反応しにくいため、剛毛には高い効果が発揮できない場合があります。

効果が劣るといっても、効果が得られないわけではありません。熱破壊式脱毛よりは施術回数が必要になる可能性がありますが、その分施術時の痛みや肌トラブルのリスクを軽減しながら脱毛できます。

脱毛効果を実感できるまでに時間がかかる

蓄熱式脱毛は、効果を現れるのがゆっくりなうえに、抜け方も分かりづらいため、効果を実感しにくいのがデメリットです。

熱破壊式脱毛は、今生えている毛にアプローチします。そのため、施術後数日ほどで毛がポロポロと抜け落ち効果を実感しやすいのです。

蓄熱式脱毛は、次に生えてくる毛をターゲットとしています。今生えている毛が抜け落ちるわけではないので、目に見えた効果を実感しにくいのがデメリットといえます。

蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛の効果の現れ方は下記の通りです。

蓄熱式脱毛 熱破壊式脱毛
効果が現れ始める期間 術後から2週間〜1ヶ月前後 術後から数日〜2週間前後
毛の抜け方 いつの間にか生えなくなる 毛がポロポロと抜け落ちる

レーザーを照射すれば確実に脱毛はできているので、自然と新しい毛が生えてこなくなるまで気長に待ちましょう。

白髪への脱毛ができない

蓄熱式脱毛に限らず、医療脱毛は白髪にはほとんど効果を発揮しません。

理由としては、白髪にはメラニン色素がほとんど含まれていないため、レーザーが毛に反応しづらいからです。

白髪を脱毛できるのは、細い針を毛穴に刺し電気を流すことで永久脱毛を行う「ニードル脱毛」のみです。白髪を脱毛したい人はニードル脱毛をおすすめします。

医療脱毛における蓄熱式脱毛器の種類
3種類の医療レーザー脱毛器を徹底紹介!

医療脱毛の蓄熱式脱毛器3種類
  • ソプラノシリーズ
  • メディオスターシリーズ
  • ラシャ

この章では、医療脱毛クリニックで導入されている主な蓄熱式脱毛器の3種類を紹介します。蓄熱式脱毛器での脱毛を検討している方は、これから紹介する脱毛器を取り扱っているクリニックに相談してみましょう。

ソプラノシリーズ

画像出典元:ビューティースキンクリニック

ソプラノシリーズは、イスラエルのアルマレーザーズ社が製造販売しているレーザー脱毛器。

アルマレーザーズ社は、医療レーザー脱毛器の販売を20年以上行っており、医療・美容機器の販売実績において世界トップ5に入る実績のある会社です。

2023年5月現在では4つのシリーズが販売されています。

  • ソプラノ
  • ソプラノアイス
  • ソプラノアイスプラチナム
  • ソプラノチタニウム

中でも日本では、ソプラノアイスプラチナム・ソプラノチタニウムの2種類を導入しているクリニックが多いです。

ダイオードレーザー・アレキサンドライトレーザー・ヤグレーザーの3種類のレーザーを同時照射できます。そのため、さまざまな毛質に対応できるのが最大の魅力といえます。

ソプラノシリーズが導入されている
医療脱毛クリニック


レジーナクリニック

アリシアクリニック

ジェニークリニック
脱毛器の種類 ・ソプラノアイス
プラチナム
・ソプラノチタニウム
・ジェントルレーズプロ
・ソプラノチタニウム
・スプレンダーX
・ライトシェア
デュエット
・ソプラノアイス
プラチナム
全身脱毛の料金 5回 総額121,000円
(全身+VIO脱毛)
5回 総額88,000円
(全身+VIO脱毛)
5回 総額125,000円
(全身脱毛のみ)
公式
公式
サイト
公式
サイト
公式
サイト

※クリニックによっては取り扱いがない場合がございます。

メディオスターシリーズ

画像出典元:ビューティースキンクリニック

メディオスターシリーズは、ドイツのエースクレピオン社が開発した医療レーザー脱毛器です。

2023年5月現在では、6つのシリーズが販売されいますが、日本では「メディオスターNeXT PRO」を取り扱っているクリニックが多いです。

メディオスターNext PROは、米国FDAと厚生労働省の薬事承認を得ている脱毛器です。審査が厳しいことから、米国と日本の両方から認可を受けている機種は少ないです。

メディオスターシリーズは信頼性の高い脱毛器のため、安心して受けられますね。

ソプラノシリーズが導入されている
医療脱毛クリニック


フレイアクリニック

リゼクリニック

TCB東京中央美容外科
脱毛器の種類 ・メディオスター
NeXT PRO
・メディオスターモノリス
・メディオスター
NeXT PRO
・ラシャ
・ジェントルヤグプロ
・メディオスター
NeXT PRO
・ラシャ
全身脱毛の料金 5回 総額134,600円
(全身+VIO脱毛)
5回 総額228,000円
(全身+VIO+顔脱毛)
5回 総額98,000円
(全身脱毛のみ)
公式
公式
サイト
公式
サイト
公式
サイト

ラシャ

画像出典元:ビューティースキンクリニック

ラシャとは、韓国のBLUECORE社製の医療レーザー脱毛器です。蓄熱式と熱破壊式の2つの照射方法を搭載しており、部位や毛量・毛質にあわせて適切な施術ができます。

また-15℃にも及ぶ冷却システムを搭載しているので、施術時の痛みを軽減できるのもメリットといえるでしょう。

ラシャが導入されている
医療脱毛クリニック


リゼクリニック

TCB東京中央美容外科

グロウクリニック
脱毛器の種類 ・メディオスター
NeXT PRO
・ラシャ
・ジェントルヤグプロ
・メディオスター
NeXT PRO
・ラシャ
・ラシャ
全身脱毛の料金 5回 総額228,000円
(全身+VIO+顔脱毛)
5回 総額98,000円
(全身脱毛のみ)
5回 総額79,800円
(全身ライトコース)
公式
公式
サイト
公式
サイト
公式
サイト

※脇・ひじ下・ひざ下・背中上部のみ

医療脱毛の蓄熱式脱毛は
幅広い毛質・肌質に対応できる

この記事では、医療脱毛の蓄熱式脱毛の仕組みや効果、デメリットについて紹介しました。

医療脱毛における蓄熱式脱毛の特徴
  • 永久脱毛が目指せる
  • 剛毛から産毛など幅広い毛質に対応できる
  • 日焼け肌・敏感肌などさまざまな肌質に対応できる
  • 熱破壊式脱毛より痛みを感じにくい

蓄熱式脱毛は、脱毛効果がないと勘違いされやすいですが、熱破壊式脱毛と同じように永久脱毛を目指せます。

痛みに弱い人や、毛質や肌質で脱毛ができないと諦めていた人は蓄熱式脱毛がおすすめです。

気になる人は蓄熱式脱毛の取り扱いのあるクリニックの無料カウンセリングに申し込んでみてくださいね。