医療脱毛の蓄熱式は効果ない?熱破壊式とどっちがいいの?痛みや効果の違いを詳しく解説

「蓄熱式と熱破壊式はどう違うの?」
「蓄熱式は効果ないって本当?」

レーザー脱毛を検討している人は、蓄熱式や熱破壊式という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この2つがどう違うのか、どう選べばいいのかは難しいですよね。

そこで今回は、医療脱毛の蓄熱式について詳しく解説します。効果やメリット、どんな人が向いているかも解説するので、ぜひ参考にしてください。

医療脱毛の蓄熱式とは?

蓄熱式は低出力のレーザーを連続照射する脱毛方式です。

画像引用/参考:ジェニークリニック

医療脱毛
蓄熱式の仕組み

蓄熱式は毛の「バルジ領域」という部位に熱を加えます。バルジ領域は毛根細胞に栄養を送り発毛を促す部分。ここに熱を加えることで、毛の成長や発毛を抑制します。

蓄熱式のポイント
バルジ領域は、毛根よりも浅い位置にあるので、低出力レーザーでも連続照射で熱を溜め込み、ダメージを与えることができます。

医療脱毛
蓄熱式は痛みが少ない?

参考:GLANZ CLINIC

蓄熱式のレーザーは低出力なので、痛みが少なめという特徴があります。感じ方には個人差がありますが人によっては、じんわりと暖かく感じる程度で、痛みを感じない場合もあります。

医療脱毛
蓄熱式は日焼けしていてもOK?

従来のレーザーは照射後に黒い色素を察知すると瞬時に高熱が出るという仕組みで、色黒肌には火傷のリスクが高いものでした。
一方で蓄熱式脱毛機は、低めの熱を肌内部に蓄積して徐々に毛根部にダメージを与えていく仕組みを持っているため、色黒肌でも火傷のリスクを抑えて脱毛できます

引用元:新宿マリアクリニック

医療脱毛
蓄熱式の効果

蓄熱式は発毛を促す部分に反応して熱を与えるので、色素の薄い毛にも効果的といわれています。

蓄熱式の効果
  • 産毛などの、色素の薄い毛も狙える。
  • バルジ領域のみに反応するので、毛のない部分の肌を痛めにくい。

しかし、白髪への効果は、医師により見解が異なります。

クリニックの中には「蓄熱式はバルジ領域をターゲットにしているから、白髪でも脱毛できる」と説明しているところもあります。

しかし、蓄熱式脱毛であっても、毛の黒い色(メラニン)にレーザーを反応させて発生する熱で脱毛する点は熱破壊式と同じです。

したがって、蓄熱式脱毛であってもメラニンのない白髪への脱毛効果はないと考えられます

引用元:ジュノビューティークリニック

白髪へのしっかりとした脱毛効果を望む場合は、レーザーではなくニードル脱毛などを選ぶと良いでしょう。

蓄熱式は何回で効果が出る?

脱毛効果は、部位によって異なります。主な施術回数の目安は以下の通りです。

部位 回数
5〜6回
Vライン 5〜6回
I・Oライン 8〜10回
8〜10回
腕や足 5〜6回
ヒップ 5〜6回
胸・背中・お腹 5〜8回

蓄熱式の施術の間隔は?

一般的にレーザー脱毛は、肌ダメージを考慮して照射には2〜3か月の間隔を開けた方がいいといわれますが、蓄熱式は低出力レーザーで肌ダメージが少ないので、間隔を開けなくてもいいというクリニックもあります。

しかし、毛には成長の周期があり、脱毛に適した時期があります。蓄熱式でも1ヶ月半~2ヶ月程度が照射間隔の目安となります。

参考:メンズジェニークリニック

照射間隔は毛の成長期に応じて

早く脱毛を終わらせたくても、毛の成長期を無視しては、効果が上がりません。

顔・全身・VIOでは、それぞれタイミングが違うので、医師との相談が必要です。

参考:ビューティースキンクリニック

医療脱毛
蓄熱式と熱破壊式の違い

レーザー脱毛で使われる機器は、大きく蓄熱式と熱破壊式に分けられます。

クリニックによって、両方を組み合わせて使用する場合と、片方のみを使用する場合があるので、2つの違いを解説します。

バルジ領域に反応する蓄熱式に対し、熱破壊式は、毛を作り出す細胞である「毛母細胞」と毛母細胞に栄養を送る「毛乳頭」がターゲット。

レーザーを毛穴の奥まで届けるので、高出力でワンショットずつ照射

高出力なので、施術時の肌刺激が強くなる傾向

画像引用/参考:GLANZ CLINIC

蓄熱式 熱破壊式
強さ 低出力 高出力
刺激 弱い傾向。
じんわり温かく感じる
強い傾向。
パチンとゴムで弾かれたような感覚
効果 十分な脱毛効果が認められる。 十分な脱毛効果が認められる。
毛が抜け落ちるタイミング 3週間~1ヵ月前後 早ければ翌日。
遅くても1〜2週間
効果的な毛質 メラニンの量に左右されにくいので、太い毛にも産毛にも一定の効果が期待できる。 メラニン色素に強く反応させるので、濃く太い毛や剛毛に効果が期待できる。とくに濃く太い毛が密集しているワキやVIOなどに利用される。
デメリット 毛が抜け落ちるまで時間がかかるので、効果がないと勘違いしてしまう場合がある。 メラニン色素に強く反応するので、日焼け肌は照射できない場合も。また、ホクロやシミがある部分も照射できない
高出力なので、肌の弱い人や、痛みに弱い人にも向かない可能性がある。
照射回数 大きな違いなし 大きな違いなし

参考:恵比寿ブライトスキンクリニック

最終的な効果に差は少ない

脱毛期間中は、毛の抜け落ちるタイミングに差があります。また効果的な毛質にも違いがあります。しかし、3回・5回と繰り返していくうちに、どちらも毛質に関係なく効果が期待できるでしょう。

参考:恵比寿ブライトスキンクリニック

医療脱毛
蓄熱式は効果がない?

蓄熱式も熱破壊式も、どちらも脱毛機器として利用されていますが、蓄熱式は効果がないという人がいます。

そのようにいわれる理由を解説します。

照射から毛が抜け落ちるまでの時間差

毛根に刺激を与える熱破壊式に対し、蓄熱式は毛根に指令を出す部分に熱を加えます。

熱破壊式はレーザーを当てた瞬間から、毛が毛穴から飛び出すように抜け落ちることがありますが、蓄熱式ではこのようなことはありません。

このため、施術日から毛が抜けるまでに時間がかかり、効果がないと勘違いされることがあります。

蓄熱式は毛根に間接的にダメージを与える

蓄熱式は、毛根そのものではなく、毛根の司令塔にダメージを与え、毛根の働きを抑制するので、最終的にダメージを与えることは、熱破壊式と同じと考えていいでしょう。

参考:恵比寿ブライトスキンクリニック

毛質による効果の差

熱破壊式は太くて濃い毛、蓄熱式は太い毛から産毛までと、1回の照射での得意な毛質が違います

太い毛から効果が出始めると、脱毛効果を実感しやすいでしょう。

しかしどちらの方式でも照射を重ねるうち、複数の毛質に効果が出てくるといわれています

どちら機器も回数を重ねることが大事

「熱破壊式では産毛が残ってしまう、蓄熱式では太い毛がなくならない」といったことはありません。どちらも必要回数を重ねることで、脱毛を目指せます。

参考:恵比寿ブライトスキンクリニック

クリニックによっては、どちらの機器も用意し、部位によって使い分けています。効率的な脱毛を目指す人は、両方置いているクリニックを選ぶと良いでしょう。

医療脱毛蓄熱式と熱破壊式
どっちがおすすめ?

蓄熱式と熱破壊式、それぞれ向いている人の特徴は以下の通りです。

蓄熱式がおすすめの人
  • 痛みの少ない施術が希望の人
  • 日焼けしている人
  • 産毛をキレイにしたい人
  • 肌の弱い人
熱破壊式がおすすめの人
  • 濃く太い毛を脱毛したい人
  • 早く効果を実感したい人
  • 刺激をあまり気にせず施術できる人

最終的な効果には大差ありませんが、痛みと途中経過には差があるので、クリニック選びの際にはこの2点を考慮してみてください。

刺激に耐えられ、即効性を期待する人は熱破壊式」「刺激に弱く、産毛までキレイにしたい人は蓄熱式」というのが大まかなポイントです。

医療脱毛の蓄熱式のまとめ

蓄熱式には効果がないという人もいますが、実際は効果がないのではなく、効果の出方に違いがあるということが、お分かりいただけたと思います。

即効性は熱破壊式が優勢ですが、永久脱毛を目指して複数回通う場合は、大差がないようです。

正しい知識を身につけ、キレイなお肌を目指してくださいね。