ほくろ除去が保険適用される条件とは?自由診療との違いや料金・施術方法も徹底解説!

「ほくろ除去で保険適用される必要な条件ってなに?」
「施術方法や料金の違いはどのくらいあるの?」

気になるほくろを除去したいと悩んでいる方にとって、保険適用で安く治療できるのは嬉しいポイントです。

しかし、保険適用される条件や治療方法にどのような違いがあるのか気になる方も多いでしょう。

そこで本記事では、ほくろ除去が保険適用される条件や自由診療との違いを詳しく解説します。

最後までご覧いただくことで、ご自身が保険適用で施術できるのかどうか参考になりますので是非チェックしてみてください。

ほくろ除去が保険適用される必要な条件とは?

保険適用でほくろ除去を受けたいと考えている方が一番気になるのは、保険適用に必要な条件ではないでしょうか。

保険が適用されるのは、他の病気と同様に治療が必要だと判断された場合です。

つまり、医師による「ほくろ診断」の結果、取り除く必要があると判断されたケースに限られます。

例えば、治療が必要なほくろは次のとおりです。

  • ほくろが悪性だと診断された
  • ほくろが生活に支障をきたす

具体例を挙げて詳しく解説していきます。

条件1:ほくろが悪性だと診断された

ほくろの中には悪性腫瘍のほくろ「メラノーマ」や、皮膚ガンの疑いがあるほくろがあります。

医師の診察によって、悪性だと診断された場合は治療が必要です。

例えば、メラノーマには以下のような特徴があります。

  • 直径6㎜以上ある
  • 左右のカタチが非対称である
  • ほくろの輪郭がギザギザしている
  • はっきりした丸や楕円形ではない
  • 色が滲んでいるところがある
  • 出血する
  • ほくろの形・色・大きさが年々変わる

上記のような皮膚疾患であれば、治療が必要とみなされます。
このように病気を治す目的で保険適用される「ほくろ除去」があります。

参考:共立美容外科

条件2:ほくろが生活に支障をきたす

ほくろが生活に支障をきたす場合にも、治療が必要だと判断されるケースがあります。

例えば以下の例が挙げられます。

  • 目元にある大きなほくろが視界を遮っている
  • おでこのほくろが洗顔する度に触れて出血する
  • ほくろが邪魔でメガネがかけにくい

最終的な判断は医師によるものですが、精神的負担も考慮すると治療が必要だと診断されることもあるでしょう。

そのため、精神的苦痛は人それぞれですが、生活に支障をきたすほくろは保険適用で除去できるケースもあるのです。

参考:共立美容外科

ほくろ除去が保険適用されないケースとは?

次に、ほくろ除去が保険適用されないケースについて紹介します。

皮膚疾患による治療目的では保険適用される一方、見た目を重視したほくろ除去は自由診療となります。

  • 見た目をキレイにしたい美容目的
  • クリニックが自由診療しか扱っていない

それぞれ詳しく解説していきます。

見た目をキレイにしたい美容目的

ほくろ除去をしたいと考える多くの方は、見た目をキレイしたいといった美容が目的ではないでしょうか。

顔にあるほくろや、大きく目立ってしまうほくろはコンプレックスに感じることもあるでしょう。

しかし、治療が必要な皮膚疾患だと診断されなければ保険適用されません。

なぜなら、一般的なほくろが皮膚疾患に該当しない場合があるためです。

そのため、ほくろ除去を美容の一環として治療したい方は自費診療になるケースが多いと考えておきましょう。

参考:銀座S美容・形成外科クリニック

クリニックが自由診療しか扱っていない

皮膚科では病気の治療を目的としているため、保険が適用される施術を扱っています。

しかし、美容クリニックでは自由診療しか扱っていない場合もあります。

そのため、ほくろ除去施術を受けるクリニックが自由診療しか扱っていなければ、保険適用ができない場合もあります。

中には、保険適用・自由診療を併用している場所もあるので、目的に合わせて施術を受けるクリニックを探すとよいでしょう。

参考:TCB東京中央美容外科
参考:共立美容外科

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ほくろ除去がおすすめのクリニック

ほくろ除去の保険適用と自由診療の値段の違いは?

保険適用 自由診療
レーザー治療 4,000円~8,000円
電気メス 約5,000円 5,000円~11,000円
切開法 約5,000円〜約13,000円 8,000円~80,000円
くり抜き法 約5,000円〜約13,000円 10,000円以上

(※ 価格相場は当社調べ)

皮膚科と美容外科どっちでほくろ除去するべきか検討した際、気になるのは値段の違いです。

施術によっては保険適用外である自由診療のほくろ除去は高額になる場合もあると言えます。

しかし、レーザー治療のように1cm未満の小さいほくろであれば美容外科でも約4,000円程で施術可能なため、施術によっては料金に大差はありません。

また、クリニックによってはキャンペーンやモニター価格が用意されている場合があります

美容目的でほくろ除去をしたい方は、自由診療でレーザー治療を検討してみるのもひとつの方法と言えるでしょう。

ほくろ除去の保険適用と自由診療で施術に違いはある?

保険適用だと治療費が安いといった特徴はありますが、施術方法に違いはないのか疑問に感じる方も多いではず。

治療目的を目的として保険適用時には、手術がメインとなります。

一方、美容目的の自由診療では施術方法の幅が広がるという特徴があります。

  • 保険適用のほくろ除去:手術(切開法・くり抜き法)メイン
  • 自由診療のほくろ除去:レーザー治療も選択可能

それぞれ詳しく解説していきますので参考にしてみてください。

保険適用のほくろ除去:手術(切開法・くり抜き法)がメイン

保険適用でのほくろ除去は病変を取り除くこと目指した治療です。

そのため、再発を防ぎ取り除けるよう「切開法」や「くりぬき法」といった手術をするケースが多いでしょう。

参考:共立美容外科

ほくろを切除して縫合する切開法

大きめのほくろ(6mm以上)除去に「切開法」が挙げられます。

メスを使ってほくろ周辺の組織から切除して縫合する方法です。

切開法の特徴
  • 色の濃い盛り上がったほくろ除去も可能
  • 再発の可能性が低い
  • 抜糸が必要なため通院するデメリットもあり

画像引用:TCB東京中央美容外科

切開法は根の深いほくろも根元まで除去でき、再発の可能性も低いのが最大のメリットです。

しかし、切開後には縫合する必要があるため「傷が残る・通院が必要」といったデメリットも発生します。

傷は時間経過とともに目立たなくなりますが、キレイになるまで一定の時間は必要です。

参考:銀座S美容形成外科クリニック

根の深いほくろには「くりぬき法」

くり抜き法とは、直径6mm以下で根の深いほくろに対し、メスを使って円形にくり抜く施術です。

くりぬき法の特徴
  • 再発する可能性が低い
  • 大きさによっては縫合する場合もある
  • 取り扱うクリニックは少なく限られている

画像引用:TCB東京中央美容外科

くりぬき方は、深層部までくり抜くため発リスクが低いといったメリットがあります。

切開法と同様、傷跡が完全に消えるまでは時間が必要です。

参考:共立美容外科・TCB東京中央美容外科

自由診療のほくろ除去:レーザー治療も選択可能

自由診療を行っている美容クリニックでは、切開法・くり抜き法の他にレーザー治療もメインで行います。

顔にメスを入れたくない方や、小さいほくろはリーズナブルにほくろ除去できる特徴があります。

小さいほくろ(1mm程度)にはレーザー治療

小さいほくろ(1mm程度)の場合、「レーザー治療」が適しています。

レーザー治療は美容皮膚科で主に行う、極細のレーザーで肌に小さな穴を開けて、組織の再生を促すことでほくろを取り除く施術です。

レーザー治療の特徴
  • 痛みや出血が少なく傷の治りも早い
  • リーズナブルな価格帯
  • 大きいほくろや根が深いほくろは再発する可能性あり

参考:共立美容外科・TCB東京中央美容外科

画像引用:TCB東京中央美容外科

レーザーにもさまざまな種類があり、施術方法の選択肢が広がるのも自由診療の特徴です。

炭酸ガスレーザー

CO2レーザーによって、ほくろの細胞やメラニン色素を気化して蒸散させる施術

参考:共立美容外科

YAGレーザー

ピンポイントで色素だけに反応し、吸収するレーザーです。他の施術と組み合わせることが多いレーザー治療

Qスイッチルビーレーザー

ほくろのメラニン色素だけを破壊するレーザー。YAGレーザーと同様他の施術と組み合わせることもある

参考:KMクリニック

ほくろ除去を保険適用で受ける3つのメリット

ほくろ除去を保険適用で受ける条件や施術方法の違いについて解説してきましたが、ここからは具体的なメリットについて紹介します。

ほくろ除去を保険適用で受けるメリットに以下3つが挙げられます。

  • 治療費を安く抑えることができる
  • 悪性腫瘍や皮膚ガンの早期発見ができる
  • 精神的負担の軽減

それぞれ解説いたします。

①治療費を安く抑えることができる

1つ目のメリットに挙げられるのが、自費診療に比べて治療費を安く抑えられる点です。

保険適用された際の治療費は3割の自己負担で済みます(6歳から70歳未満の場合)。

そのため、とにかく治療費を抑えたい方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、保険適用されるかどうかは医師による診断が必要ですので注意してください。

参考:共立美容外科

②悪性腫瘍や皮膚ガンの早期発見ができる

2つ目のメリットは、悪性腫瘍や皮膚ガンなど早期発見できる可能性がある点です。

ほくろの中にはメラノーマなど悪性のものがあるため、美容目的だけで取り除くと発見が遅れる可能性もあります。

そのため、ほくろの状態が不安な方は皮膚科などで検査をしてから判断すると良いでしょう。

参考:共立美容外科

③精神的負担の軽減

日常生活に支障が出ているほくろについて、例えば「洗顔の度にほくろを傷つけ出血してしまう」「日常的に化粧がしにくい」など、人によってストレスに感じる要因はさまざまです。

保険適用内でほくろを除去できれば、金銭的・精神的な負担も軽減される可能性があるのは嬉しいポイントではないでしょうか。

ほくろ除去を保険適用で受ける3つのデメリット

保険適用でほくろ除去メリットがある一方、以下のようにデメリットに感じるポイントもあります。

  • 完治までの治療が長期化する可能性
  • 治療法が限られ選択肢が少ない
  • 術後のケアが少ない可能性がある

それぞれ詳しく解説いたします。

①完治までの治療が長期化する可能性

切開法やくりぬき法ではメスで皮膚を切開し、ほくろの細胞を取り除く施術となるため、治療期間は約半年〜2年が目安です。

そのため、完全にほくろが取れて根治させるまでに治療が長期化する点は、デメリットだと言えます。

参考:共立美容外科

②治療法が限られ選択肢が少ない

自由診療のように、美容目的でほくろを除去するわけではないため、治療方法は医師によって決められます。

そのため、自由診療とは異なり治療法が限られてしまい選択肢が少ない点もデメリットです。

③術後のケアが少ない可能性がある

保険適用内で治療の一環としてほくろ除去する場合は、見た目を良くする「美」より、治療することが優先となります

そのため、術後のアフターケアは自由診療である美容クリニックの方が力を入れている可能性があると考えられるでしょう。

見た目をキレイにすることに優先度をおきたい方にはデメリットともなり得ます。

ほくろ除去に関するよくある質問

最後にほくろ除去に関するよくある質問をご紹介します。

保険診療と自由診療どちらで診察するべきか悩んでいる方は参考にしてみてください。

保険診療と自由診療の違いは何?

大きな違いは治療目的か美容目的かになります。

保険診療は加入している健康保険組合や市区町村などが診療費用の一部を負担し、利用者は3割負担(6歳から70歳未満の場合)となるので費用を抑えることができます。

しかし、自由診療には健康保険組合などによる費用負担が無いため、診療費用の全額が自己負担になります。

また、保険適用されるには医師によって治療が必要だと診断される必要があります。

参考:共立美容外科

ほくろ除去は中学生や高校生でも可能?

医師が良しとすれば、未成年でも保険診療・自由診療でほくろ除去が可能です。

しかし、親権者がサインした同意書が必要となるクリニックもあります。

できれば親権者に同伴してもらい、カウンセリングや診察を一緒に受けるのが理想です。

未成年(未婚)の方
カウンセリング・施術をお受けになるには、親権者の方の同伴・同意書が必要となります。

18歳、19歳の方
カウンセリング・施術をお受けになるには、保護者の方の同意書が必要となります。
※高校生の場合、親権者の方の同伴が必要となります。
※18歳以上で高校卒業済みの場合、保護者の同伴は不要で同意書のみ必要となります。
※すでに高校を卒業されていても、年度末(3月31日)までは高校生扱いとなります。

引用元:TCB東京中央美容外科

質問3.ほくろ除去で生命保険はおりる?

加入している生命保険の契約内容によっては、ほくろ除去の手術給付金が支給される場合があります。

そのため、ほくろ除去前には加入している保険会社の条件等を確認しておくと良いでしょう。

参考:共立美容外科

ほくろ除去の保険適用は医師による診断が必要

今回はほくろ除去が保険適用される条件やメリット・デメリットについて解説しました。

医師の診断によって治療が必要だと判断された場合は保険適用されるので一度相談してみるのも良いでしょう。

しかし、美容を目的とした場合は、アフターケアも考慮すると自由診療の美容クリニックでの施術を検討することも一つの方法です。

美容目的でほくろ除去をしたい方は、まずは美容クリニックで無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。