こんにちは~

一気に寒くなりましたね。体調にはくれぐれもお気をつけてください。

 

今回は毎年冬になると頭を悩ませる『乾燥トラブル』についてです😞

クリニックでも『乾燥』からの~『かゆみ』からの~『引っ掻き』からの~『湿疹』、、、でたくさんのご相談を受けます💦💦

 

『ハイハイ、保湿剤を塗りましょうって言うんでしょ!?』

っていう、乾燥ベテラン(?)の皆さんに違ったお話をご用意しました🙏

※保湿剤について知りたい方は過去ブログでどうぞ

保湿剤の選び方~アトピー患者さまへ~

保湿剤 アトピー性皮膚炎・かぶれ・ニキビ肌さんの乾燥におすすめ DRXADパーフェクトバリア

 

今回は『石けんって本当にいるのか』というちょっと斬新なテーマですΣ(゚Д゚)

えええぇ!!??って思った方にこそ読んでほしい!!

乾燥しやすい子供たちの肌から女性の大切なお顔、かゆくなりやすい高齢者の方、全乾燥肌の方に贈るお話です✨✨

 

お肌のための正しい皮膚の洗い方は次のテーマにしますので、そちらも併せて参考にしてくださいね😉

 

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目次

・アトピー性皮膚炎の研究からわかる石けんの使いすぎ問題

・乾燥肌さんが使ってもいい石けん

オススメ石けん①弱酸性・non soap

オススメ石けん②泡タイプ

オススメ石けん③余計なものを含まない、でも必要なものは入ってる💗


【アトピー性皮膚炎の研究からわかる石けんの使いすぎ問題】

アトピー性皮膚炎の体の洗い方に関して、近年世界での認識に変化が出てきました。

多くの国のガイドラインなどでアトピー性皮膚炎患者に関する洗浄に『石けんを避ける』『non soap推奨』の文言が見られるようになったのです。

そして日本でも

『石鹸・洗浄剤の主成分は界面活性剤であることから,頻回にわたる誤った使用はかえって皮表脂質や角質細胞間脂質を溶出させ皮膚の乾燥を増悪する可能性がある.』

日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎ガイドラインより

と石けんの使用を全否定はしないものの、悪化の一因となり得ることに言及しています。

アトピー性皮膚炎の発生・増悪機序には『皮膚バリアの破壊』が大きな要因としてありますから、まさに皮膚の油分による『皮膚バリア』を取り除いてしまう石けんが一因と考えられるのは当然と言えば当然…

 

近年ではコロナウイルスにより、より清潔に対する意識が強くなっています。

一方、手洗いによる手荒れ問題はここ最近よく取り上げられていますし、実感している方も多いでしょう。

手荒れについては過去ブログで詳しく触れています

これと同じことが全身にも起こります!!

アトピー性皮膚炎ではなくても『肌が乾燥している』『かゆくて引っ掻き湿疹がある』状態はまさに皮膚バリアが破壊されている状態です。その原因は『石けんによる洗いすぎ』かもしれません。

蕁麻疹イメージ

【使ってもいい石けん~乾燥肌むけの石けん~】

さて、アトピー性皮膚炎のガイドラインに戻って続きを読んでみると、『使用する石鹸・洗浄剤の種類や洗浄方法を考慮する必要がある.』とあります。

世の中には体を洗うために様々な洗浄剤がありますね。

その中でも『石けん』とは脂肪酸とアルカリでできた物質です。油分と水を混ぜ合わせる界面活性剤としての働きを持ち、これによって体の皮脂を落とします。

その他に『合成界面活性剤』というものもあります。これは厳密には石けんではないらしい・・・歴史的には様々な事情があってできた合成界面活性剤なのですが、現在は主に目的に応じて調整することができる、というのがメリットで作られているようです。

それではどんな石けん・洗浄剤を選べばよいのか考えていきましょう。

 

おすすめの石けん①弱酸性・non soap

これ、上述したように厳密にいうと石けんではないヤツのことです。

日本ではよく『弱酸性石けん』と言われたりしていますが、石けんってそもそもアルカリ性じゃないとおかしいんだそうで、、、💦

弱酸性とか書いてあるものはすべて『合成界面活性剤』と言われる、原料から製造工程まで石けんとは異なるものなんだそうです。そして、これが諸外国のアトピーのガイドラインにある『non soap』というやつ、『石けんを避ける』の意味するところです。

ここまで読んだ方は

『え!合成とかめっちゃ怖い、昔ながらの天然石けんのがいいじゃん』

って思いませんでしたか?私は思いましたよ💦💦

ネットを調べるとそんな感想を持っている方、他にもたくさんいらっしゃるようでした。

なんかナチュラル=肌に優しいみたいなイメージありますよね。

しかし、そこは惑わされず、お肌に及ぼす影響、という観点からちゃんと見ていきましょう。

soapとnon soapの違いをまとめるとこんな感じでした。

soap non soap
原料 脂肪酸+アルカリ 合成界面活性剤
pH アルカリ性 色々あるが弱酸性がおすすめ
性質 酸性の汚れを落とす

洗浄力が優れている

洗い流しやすい

洗浄力は優しめ

油分を落としすぎない

洗い流しが甘いと残りやすい

オススメ

肌タイプ

油分多め

ニキビ肌

さっぱりしたい

夏の肌

乾燥肌ぎみ

湿疹などできやすい

しっとりしたい

冬の肌

 

 

ガイドラインによると『石鹸使用後の一過性の pH の上昇は,一時的にバリア機能を低下させる』と書かれています。

すなわち、肌を一時的でもアルカリ性に傾かせる石鹸は皮膚バリアの破壊の一因となり得るため、乾燥敏感肌さんは出来る限り弱酸性の洗浄剤の使用が望ましいということになります。アトピー性皮膚炎の方は普通よりもアルカリ中和能が低下しているため、より注意が必要です。また、アルカリ性だと酸性の皮脂に結合して過度に取り去ってしまうため洗浄力が強すぎる可能性があります。

 

石けんに関する情報はミヨシ石鹸『ミヨブロ』を主に参考にしました。石鹸会社さんのブログですが中立な立場で記載してありわかりやすかったです。

 

オススメ石けん②泡タイプ

次回のテーマ『洗い方』にもつながりますが、せっかく洗浄力が優しめの洗浄剤を使用しても、あまり泡立てず摩擦を作りゴシゴシとこするともちろん過度に皮脂・角質は取れてしまいます。体を洗うスポンジやブラシを使用するのはもちろん厳禁ですね✖

泡で洗うと手のひらによる摩擦が無くなることが最大のメリットです。

固形のものでも泡立てネットなどを用いて泡立てれば問題ありませんが、私と同様めんどくさがり屋さんの方はぜひ!泡ポンプタイプの洗浄剤がおすすめですよ~😊

勝手にふわふわの泡が出てきて楽ちんです💗

肌に対して刺激の少ない洗顔ソープ スキンピールバー

オススメ石けん③余計なものを含まない、でも必要なものは入ってる💗

またまたガイドラインに戻って『洗浄剤に含有される色素や香料などの添加剤は,皮膚への刺激を引き起こす可能性も懸念される.』というところに注目です。

これは、乾燥肌さん、脂性肌さん、普通肌さんみーんなに言えることなのですが、

『余計なものは含まない方がいいよ~!!!』

成分表の成分なるものが、多くなれば多くなるほど刺激やかぶれなどを起こすリスクが高くなると思いましょう。

では何が含まれるとよいのでしょう。それは目的によって異なります。

今回は乾燥肌さんへの記事ですから、『保湿成分』はぜひ入っていてほしいでしょう。グリセリン、乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素などです。

他には、例えば『殺菌成分』に関してはハンドソープには必要な場合もありますが、体は他者から菌をもらいやすい場所ではないので特別な場合を除き必要ないでしょうし、脱線しますが、ニキビ肌の方はピーリング成分などが含まれると治療の補助になります。香料は基本はない方が良いですが、どうしても精神的リラックスのために欲しい場合は、その人には必要なもの、となりますので、ご自身での取捨選択が大切ですね。

脂漏性角化症

【最後に】

乾燥肌のレベルは人それぞれですから、絶対に上記を全部守らなければならない、というわけではありません。

例えば、アルカリ性石けんを使用していても洗い方のコツを守って保湿剤をしっかり塗ればOKな方もいるでしょうし、弱酸性石けんで保湿剤はべたつかないさらっとしたのが好み、という方もいるでしょう。

また、自分は乾燥なのか脂性なのか分からない、という場合は皮膚科で相談してみるといいと思います✨

お肌のことはあつた皮ふ科クリニックでご相談くださいm(__)m

 

さて、次回はぜひ知っていただきたい!お肌をいたわる洗い方についてです。

意外や意外!!細かいことだけど洗浄剤選びよりも実はずっと大事。案外できていない方が多い正しい洗い方。

洗浄剤・洗い方についてのQ&Aも予定しています。

皆さんが持ちやすい疑問お応えできるように用意しますのでぜひ次回も読んでくださいね😊😊

 

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文責:あつた皮ふ科クリニック副院長 佐々木侑里子

あつた皮ふ科クリニック・美容皮膚科クリニック