ニキビ治療
8月に日本美容皮膚科学会に行きました!学会では最新の情報や機械について学んできました。
ところで、当院では普段の診療の中で比較的多い悩みの『ニキビ』について力を入れています。
学会でも特にニキビに関する講演は気合を入れて聞いてきました!
今回はニキビ治療のスタンダードと自費診療も含めた当院で可能なニキビ治療についてご説明します(^^♪
ニキビとは
ニキビは皆さんよくご存じの顔や背中にできるあの、ぷつっとしたできものですね。医学的には『尋常性ざ瘡』と呼びます。
ニキビには一つ一つにその一生があって、
赤ちゃんニキビ(面皰)→ニキビ(赤ニキビや白ニキビ)→ニキビ跡
と変化していきます。
最後のニキビ跡がくせ者で、これができてしまうと最新の治療機器をもってしても完全なつるっとした肌に戻すのは困難です(/ω\)
青春のシンボルだからと放置すると、このニキビ跡とその後何十年もお付き合いすることになってしまうかもしれません。
ニキビ治療の究極目標はニキビ跡を作らない!ということになります。
ニキビの治療スタンダード
以前はニキビ治療に用いていた薬は、その原因菌と言われる菌をやっつける抗生物質が主流でした。
ですが近年、抗生物質には負けない強い菌が次々と出ており問題となり、薬が効かなくなってきたのです
そこで登場したのが現在主流となっているお薬たちなのです。
今のニキビ治療はニキビを一つずつやっつけるのではなく、『ニキビができない肌作り』です。
畑に例えると一匹ずつ害虫をとるのではなく、害虫が住めない土作りをする!ということですね。
ではさっそく、
日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡ガイドライン
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/acne_guideline2017.pdf
に沿ったスタンダードな治療をご紹介します!!
《メイン治療(ガイドラインでは強く推奨される治療薬)》
・アダパレン
ニキビの出来やすい肌の状態を整える作用があり、新しいニキビの赤ちゃんができるのも防いでくれます。
ニキビができており最もひどい時期から、ニキビが治ってほとんどない時期の予防のための治療としても薦められているお薬です。
・過酸化ベンゾイル
こちらもアダパレンとほとんど同じように使用します。
この2種類の薬を混ぜたお薬を使用する場合もあります。
・各種抗生剤
耐性菌が少ないとされる抗生剤を選んで使用します。
特にニキビが活発な時期には上記のお薬に追加で使用しますが、耐性菌を作ることになるので短期間での使用に限ります。
《サブ治療(ガイドラインでは治療のメインではないが選択肢の一つという位置づけ)》
・ビタミンC外用
赤みを抑える効果があります。当院ではイオン導入でビタミンCを効果的に肌に浸透させます。
・ケミカルピーリング
クリニックで行うケミカルピーリングで有効と明記されているピーリング成分は、グリコール酸とサリチル酸マクロゴールです。
当院では比較的刺激の少ないサリチル酸マクロゴールを使用しています。
ニキビが出来ている時期に2週間に1回程度の頻度で5回ほど行います。
・アゼライン酸
こちらもピーリング作用のある成分です。比較的敏感肌にも優しく作用します。
予防用クリームとして普段から使用できます。
当院ではDRXシリーズのアゼライン酸を販売しています。
他にも漢方薬の併用や面皰圧出などの処置、大きなものには外科的毛嚢切開、ステロイド局注もすすめられています。
治療の選択
こんなに治療薬いる!??っていうくらい選択肢が幅広いですよね!
ここまでメニューをそろえることで、効果出にくい人、副作用が出て薬が使用できない人、緊急で治したい人など様々なタイプの患者様に併せてメニューを組むことができるのです\( ‘ω’)/
また、ニキビが治って治療を終了したらまた出てきた なんてこともあります。
当院では再発を防ぐニキビ予防のアイテムとしてピーリング成分を含む石鹸やアゼライン酸クリームで自宅でニキビ予防ができます!
ニキビ肌の赤みに関しては、当院のBBL治療がおすすめです!!
ニキビ跡で悩んでみえるかたもこの赤みをとるだけで、かなり印象が変わりますよ
あつた皮ふ科クリニックでの取り組み
当院ではもちろん先ずはガイドラインに沿った保険適応のある治療を提案します!
そして更にその一歩先をいった、様々なご要望にそえるようにメニューを揃えています。
「先ずはスタンダード治療を試したい」
「できる限り早く治したい」
「保険の薬は肌に合わなかった」
「保険の薬では効果が不十分なので、他にできる事がないか」
「ニキビの赤みを消したい」
「脂性肌を改善したい」
「ニキビを予防したい」
など、ニキビに関する様々なご要望にお応えします。
遠慮なくご希望をお伝えください!患者様に寄り添った治療を提案いたします。
また、化粧品のご相談、生活習慣について、市販薬の選択の仕方などにもお答えします。
まずは受診することからはじめてみましょう
次回はニキビ肌のざっくりとした自宅ケアの方法などをお伝えする内容にしようと思っています。
お楽しみに!!!