目次
黒ずみ・開き・たるみの違いを皮膚科の視点で解説
「毛穴が目立つ」と感じたとき、その毛穴がどのタイプなのかを正しく整理できている方は多くありません。
実際の診察では、
- 「毛穴ケアを頑張っているのに改善しない」
- 「いろいろ試しているが、何が合っているのか分からない」
という方ほど、毛穴の種類が整理できていないケースが多く見られます。
毛穴の悩みは一つではなく、
種類によって原因も、考えるべき対策も大きく異なります。
この記事では、毛穴の代表的な種類を整理し、
「自分の毛穴はどのタイプなのか」を理解できることを目的に解説します。
毛穴の悩みは「種類」で分けて考えることが大切です
毛穴は大きく次の4つに分けて考えます。- 毛穴の黒ずみ(詰まり毛穴)
- 毛穴の開き
- たるみ毛穴
- 複数のタイプが混在している毛穴
見た目は似ていても、皮膚の中で起きていることは異なります。
そのため、同じケアを続けても改善しないということが起こります。
毛穴の黒ずみ(詰まり毛穴)
毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、
それが酸化することで黒く見えている状態です。
特に鼻に多く見られ、一般的に「いちご鼻」と呼ばれることがあります。

主な特徴
- 毛穴の中が黒く点状に見える
- 触るとざらつきを感じることがある
- 洗顔してもすぐ戻る
主な原因
- 皮脂分泌が多い
- 角質がたまりやすい
- 洗いすぎ・刺激の強いケア
黒ずみ毛穴は「汚れ」ではなく、
毛穴の中で皮脂と角質が固まりやすい状態が背景にあります。
▶ 詳しくは
いちご鼻・毛穴の黒ずみの原因と治し方の記事で詳しく解説しています。
毛穴の開き
毛穴の出口が丸く広がり、
黒ずみがなくても毛穴が目立つ状態です。
若い年代でも見られ、
「黒ずみはないのに毛穴が目立つ」という方は、このタイプの可能性があります。

- 毛穴が丸くぽっかり見える
- 黒ずみは目立たない
- 皮脂が多いと悪化しやすい
主な原因
- 皮脂分泌が多い状態が続いている
- 洗顔・クレンジングによる刺激
- 肌の水分・油分バランスの乱れ
毛穴の開きは、引き締めるケアだけでは改善しにくいことが特徴です。
▶ 詳しくは
毛穴の開きが気になる方への記事で詳しく解説しています。
たるみ毛穴(年齢による毛穴)
年齢とともに皮膚のハリや弾力が低下し、毛穴が縦長・しずく型に見えてくる状態です。

主な特徴
- 毛穴が縦に伸びて見える
- 頬や口元に多い
- 黒ずみや皮脂が主因ではない
主な原因
- 皮膚のハリ・弾力の低下
- 年齢による皮膚構造の変化
このタイプでは、
洗顔や毛穴ケアを頑張っても改善しにくいケースが多く見られます。
複数の毛穴タイプが混在しているケース
実際の診察では、- 鼻:黒ずみ毛穴(いちご鼻)
- 頬:開き毛穴
- 口元:たるみ毛穴
というように、複数のタイプが同時に存在することが少なくありません。
この場合、
どれか一つの対策だけでは十分な改善が得られず、
「何をやっても変わらない」と感じやすくなります。
自分の毛穴タイプを見分けるヒント
鏡を見るときは、次のポイントを確認してみてください。- 黒い点が見えるか
- 毛穴の形は丸いか、縦長か
- 鼻だけ目立つか、頬も目立つか
このように整理するだけでも、
毛穴ケアや治療の方向性が見えやすくなります。
皮膚科で考える毛穴治療の基本的な考え方
皮膚科・美容皮膚科では、毛穴を一括りにして治療することはありません。
- 黒ずみが主なのか
- 開きが主なのか
- 年齢変化が関係しているのか
を診察で整理したうえで、
セルフケア・医療的ケアを段階的に考えます。
▶ 治療の考え方については
毛穴治療の種類と選び方の記事で詳しくまとめています。
毛穴の悩みを整理することが、改善への第一歩です
毛穴の悩みは、「とにかく取る」「強く洗う」ことで解決するものではありません。
どの毛穴タイプなのかを整理することが、
遠回りしない毛穴対策につながります。
黒ずみなのか、開きなのか、年齢変化なのか。
まずはそこを理解することが大切です。
監修医師
参考文献
Bolognia JL, Schaffer JV, Cerroni L.Dermatology. Elsevier
Habif TP.
Clinical Dermatology: A Color Guide to Diagnosis and Therapy. Elsevier
日本皮膚科学会
「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」
Draelos ZD.
Cosmetic Dermatology: Products and Procedures. Wiley-Blackwell
