蕁麻疹の薬には、抗ヒスタミン剤があります。抗ヒスタミン薬は強い眠気が問題でしたが、最近では第三世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる眠気が少ない薬が登場しています。さらに近年発売されたビラノアやルパフィンなどの薬剤は、さらに眠気を抑え、効果も高い薬となっております。不十分な場合は、H2ブロッカー薬、抗ロイコトリエン薬なども併用します。
また、薬で症状が消えても、中止するとすぐに症状が戻ってしまうこともありますので、自分の判断でやめず、必ず医師に相談しましょう。
難治性の場合はデュピクセントという治療薬を2024年4月から使用できるようになりました。デュピクセントは従来、アトピー性皮膚炎の方に有効な薬でしたが、新しく蕁麻疹にも使用できるようになりました。
・用法、用量
→通常、成人には初回に600㎎を皮下投下し、その後は1回300㎎を2週間隔で皮下投下していきます。
12歳以上の小児には体重に応じて皮下投下していきます。
副作用は結膜炎が5%未満ですが、眼科に通いながら治療を続けることが可能になることから、副作用の懸念は少ないです。