毛孔性苔癬とは
毛孔性苔癬でお悩みの方は
当院で適切な治療をご提案いたします
毛孔性苔癬とは、二の腕の外側、肩、お尻、太ももの外側などにザラザラ・ブツブツができる病気です。10代に多く30代以降に自然消失することが多く、直接的に痛みやかゆみが出る病気でありません。しかし、見た目を気にする方が多い病気です。当院では外用薬での治療を中心に行います。名古屋市で毛孔性苔癬にお悩みの方は、一度当院までご相談ください。
毛孔性苔癬の原因
毛孔性苔癬の原因は、主に遺伝的な要因による角化異常です。この疾患は、皮膚の毛穴に角栓がたまり、過剰な角化が起こることで発症します。また、アトピー性皮膚炎や肥満も毛孔性苔癬の発症に関連があるとされています。特に思春期に症状が悪化し、年齢を重ねると自然に改善することが多いですが、発症する年齢や症状の程度には個人差があります。
当院の毛孔性苔癬の治療法
外用の処方や自由診療で効果的に治療
当院では、毛孔性苔癬の治療に対して、患者様の症状の強さやご希望に応じた柔軟なアプローチを行っています。良性で自然に消退することが多い疾患ですが、症状が辛い場合や気になる場合には、優しめの治療から始め、症状に応じて段階的に積極的な治療を提案しています。副作用を最小限に抑えつつ、効果的な治療を目指し、患者様と一緒に治療方針を決定します。どの治療法を選ぶかは、患者様の状態や治療に対する考え方を尊重しながら決めていきます。
保険治療
ケラチナミン外用
角質を柔らかくし、除去しやすくするクリームです。毛孔性苔癬の病態からわかるように、本疾患の本質は毛穴にたまった角栓とその周囲の過剰な角化が原因です。これらを取り除きやすくする治療となります。尿素は市販のハンドクリームなどにも含まれている成分であり、安全性が高いため、気軽に始められる治療法です。ただし、効果が緩やかであるため、症状が軽度な方に適しています。
サリチル酸ワセリン外用
サリチル酸ワセリンは、サリチル酸とワセリン(軟膏)を組み合わせた治療薬です。サリチル酸は角質を柔らかくし、古い角質を剥がれやすくする作用があり、主に角質の除去や皮膚のざらつきの改善に役立ちます。ワセリンは保湿効果があり、肌の乾燥を防ぎながら治療をサポートします。
自由診療
AZA(アゼライン酸)外用
アゼライン酸による毛孔性苔癬の治療は、自宅で簡単に行えるピーリング方法です。アゼライン酸は、ピーリング剤の中でも比較的優しく、乾燥やひりつきを起こしにくいため、肌への負担が少なく、手軽に始められる治療法として非常に有用です。 この治療法は、毛孔性苔癬の角質除去に効果を発揮し、過剰に硬くなった皮膚を改善します。アゼライン酸は、皮膚を優しく角質を取り除く一方で、乾燥やひりつきが起こりにくいため、敏感肌の方にも適しています。 ただし、まれに乾燥やヒリヒリ感、赤みが生じることがあります。これらの副作用は通常軽度であり、治療を続けるうちに改善することが多いですが、使用を中止することで症状は回復します。
トレチノイン外用
トレチノインは、強いピーリング作用を持つ成分で、自宅で使用できる治療薬の一つです。通常、2週間後から症状の改善が見込めることが多いです。効果が高いため、他の治療法では改善しない場合や症状が強い方に適しています。使用中には赤みやかさつきが現れることが多いですが、その分効果は他の治療と比べて高いとされています。レチノイドは外用だけでなく内服も効果があると言われます。
レーザーフェイシャル
レーザーフェイシャルは、皮膚の赤みや炎症を軽減する効果があり、特に毛孔性苔癬などで赤みを伴う症状に対して有効です。この治療法は、レーザーを使用して皮膚の深層までアプローチし、炎症を抑えたり、血行を促進したりすることで、赤みを改善します。痛みが少なく、比較的短期間で効果を感じることができるため、赤みが気になる方におすすめです。
監修医情報
理事長・院長 佐々木良輔
略歴
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2006年
浜松医科大学 卒業
徳州会病院で救急・総合診療研修 -
2008年~2010年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2010年~2011年
大同病院皮膚科 勤務
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2011年~2013年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2013年~2015年
刈谷豊田総合病院 皮膚科 勤務
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2015年~
藤田保健衛生大学皮膚科学 客員助教
あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック(旧:あつた皮ふ科クリニック)院長
資格・所属学会
- (一社)日本専門医機構認定皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会 中部支部代議員(2016年~2023年)
- 日本皮膚科学会 東海地方会評議員(2016年~2022年)
- 藤田医科大学皮膚科学 客員助教