化膿性汗腺炎とは
化膿性汗腺炎でお悩みの方は
当院で適切な治療をご提案いたします
化膿性汗腺炎は、わきの下やお尻、足の付け根などにある毛包に炎症が起こり、痛みを伴う皮下膿が生じ、最終的に傷跡が残る病気です。この疾患の症状としては、まず痛みを伴うしこりやこぶができ、その後、時間の経過とともに腫れが生じます。さらに、皮膚の下に膿がたまり、膿の袋が破れてブヨブヨとした状態になることがあります。その後、膿が穴から出ることで痛みを伴い、これらの症状が繰り返されることで、最終的に傷跡が残ります。 化膿性汗腺炎は、人口の1~4%に見られると推定されており、珍しい病気ではありません。現時点では指定難病には指定されていませんが、比較的若い人々に発症することが多い病気です。 名古屋市で化膿性汗腺炎でお悩みの方は、一度当院までご相談ください。
化膿性汗腺炎の原因
化膿性汗腺炎になる原因はよくわかってはいません。 閉経後に発症することが少ない為、ホルモンとの影響が疑われています。
当院の化膿性汗腺炎の治療
保険治療
内服薬(ビブラマイシン)
抗生物質です。化膿性汗腺炎自体は感染が原因ではありませんが、炎症を抑える効果を期待して処方しています。保険適応された治療薬です。
ヒュミラ
効果不十分例には、当院では生物学的製剤を処方しています。日本皮膚科学会から生物学的製剤使用承認施設に認定されている施設でのみ処方が可能です。 ヒュミラは炎症の元となる物質(TNFα)の働きを阻害する薬剤です。化膿性汗腺炎は慢性的に炎症を起こす為、この炎症を発生させる物質を抑えるまたは炎症を起こしにくくすることで症状の改善が期待できます。 治療効果が見られ鵜までには個人差がありますが概ね3か月程度かかります。
手術
症状によっては病変部の切除を行う場合はありますが、当院では行っておりません。連携病院へ紹介いたします。
自由診療
内服薬(イソトレチノイン)
ビタミンAの誘導体です。毛穴のつまりを予防する効果を持ちます。低用量で使用していくことで、化膿性汗腺炎の長期的な予防を期待して処方します。
医療脱毛
脱毛に仕様しているNd:yagレーザーを併用した症例とそうでない症例間で、レーザーを照射した症例が有意に重症度が改善した比較試験が報告されております。 また、レーザー単一の治療効果だけではなく、一般的にできやすいワキなどを自己処理することが多く、事故処理が化膿性汗腺炎を悪化させる為、それを防ぐ副次的な効果も期待できます。
監修医情報
理事長・院長 佐々木良輔
略歴
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2006年
浜松医科大学 卒業
徳州会病院で救急・総合診療研修 -
2008年~2010年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2010年~2011年
大同病院皮膚科 勤務
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2011年~2013年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2013年~2015年
刈谷豊田総合病院 皮膚科 勤務
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2015年~
藤田保健衛生大学皮膚科学 客員助教
あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック(旧:あつた皮ふ科クリニック)院長
資格・所属学会
- (一社)日本専門医機構認定皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会 中部支部代議員(2016年~2023年)
- 日本皮膚科学会 東海地方会評議員(2016年~2022年)
- 藤田医科大学皮膚科学 客員助教