たこ(胼胝)・魚の目(鶏眼)とは

たこ・魚の目でお悩みの方は
当院で適切な治療をご提案いたします
たこや魚の目は、皮膚の角質層(皮膚の一番上の部分)が固くなることでできる皮膚トラブルです。特に足の裏や指、手のひらなど、圧迫や摩擦が繰り返される部位にできやすいのが特徴です。
体は、骨や皮下組織が刺激によってダメージを受けていると判断すると、その部分を守るために皮膚を固くして防御しようとします。その結果、皮膚の表面が厚く硬くなる「たこ」や、中心に芯のある「魚の目」が生じます。
一般的には、皮膚の表面の角質が盛り上がるように硬くなるものを「たこ」、中心部が深く固くなって芯のようになるものを「魚の目」と呼びます。いずれも、刺激や原因を取り除くことで自然に治まることもあります。たとえば、スポーツ選手によく見られる手のひらのたこは、プレーをやめると自然に改善していくことがあります。
名古屋市でたこや魚の目にお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

たこ(胼胝)とは?
たこ(胼胝)は、皮膚が繰り返し圧力や摩擦を受けることで、角質が厚く硬くなった状態のことを指します。足の裏や手のひら、指の関節など、負担がかかりやすい場所にできやすいのが特徴です。
皮膚の表面が硬くなり、通常は痛みを伴いませんが、角質が厚くなりすぎると圧迫によって痛みが出ることもあります。
よく似た症状に「魚の目(うおのめ)」がありますが、胼胝には魚の目のような“芯”がないのが大きな違いです。芯が深く入り込む魚の目に比べて、胼胝は広く平らに硬くなるのが特徴です。
魚の目(鶏眼)とは?

魚の目(鶏眼〈けいがん〉)は、皮膚が繰り返し圧迫や摩擦を受けることで、角質が部分的に厚く硬くなり、中心に芯(角質のくさび状の突起)が形成される状態を指します。この芯が皮膚の内側へと食い込むことで、歩行時や圧迫時に強い痛みを引き起こすのが特徴です。
足の裏や足の指、特に関節部分や骨の出っ張りにできやすく、靴の圧迫や歩き方のクセ、足に合っていない靴などが原因になることが多いです。
見た目は小さな円形の角質ですが、中央に芯があり、押すと強く痛むのが特徴です。よく似た症状に「たこ」がありますが、魚の目は芯がある点で大きく異なります。
たこ・魚の目の原因
たこや魚の目は、皮膚が繰り返し圧力や摩擦を受けることで発生します。特に、足にできるたこや魚の目は、足に合わない窮屈な靴の着用や、長時間の歩行・立ち仕事などにより、特定の部位に負荷が集中しやすくなります。その結果、皮膚が防御反応として角質を厚くし、たこや魚の目が形成されます。
また、外反母趾や扁平足といった足の変形、歩き方のクセ(体重のかかり方の偏り)なども原因の一つです。こうした要因によって局所的に強い圧迫や摩擦が加わると、皮膚の特定部位が硬く盛り上がったり、芯のような角質が内側に入り込んだりする状態が見られます。
これらの症状は、長期間放置すると悪化することもあるため、早めの対処が大切です。
当院のたこ・魚の目の治療法

たこや魚の目の治療では、症状に応じて角質をやわらかくし、適切な方法で除去を行います。
タコは硬くなった角質をスピール膏や軟膏でやわらかくした上で、Pediと呼ばれる専用の器具やカミソリなどを使用して表面の角質を削り取る処置を行います。
魚の目についても、まず患部の大きさに合わせてカットしたスピール膏(角質軟化薬)を数日間貼付し、角質をやわらかくした後、中心の“眼”と呼ばれる の芯の部分のみを丁寧に取り除きます。
どちらも再発しやすいため、原因となる圧迫や摩擦を減らすことが重要です。
たこと魚の目の違いは何ですか?
たこは皮膚の表面が広く硬くなるもので、痛みは少なめです。魚の目は芯が皮膚の奥に入り込むため、押すと痛みが出やすいのが特徴です。
たこ・魚の目は人にうつりますか
たこや魚の目はウイルス性ではないため、基本的に人にはうつりません。ただし、ウイルス性のイボと見分けがつきにくい場合もあるため、自己判断せず皮膚科で診てもらうと安心です。
自然に治ることはありますか?
原因となる摩擦や圧迫がなくなれば、軽度のものは自然にやわらぐこともあります。ただし、放置すると悪化することもあるため注意が必要です。
なぜ繰り返しできるのですか?
原因となる圧迫や摩擦、靴の形や歩き方が変わらないままだと、同じ場所に繰り返し発生することがあります。根本的な原因への対策が必要です。
治療は痛いですか?
基本的には痛みを感じにくい処置ですが、魚の目など芯が深い場合は、多少の刺激を感じることがあります。痛みに配慮して丁寧に処置しますのでご安心ください。
監修医情報

理事長・院長 佐々木良輔
略歴
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2006年
浜松医科大学 卒業
徳州会病院で救急・総合診療研修 -
2008年~2010年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2010年~2011年
大同病院皮膚科 勤務
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2011年~2013年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2013年~2015年
刈谷豊田総合病院 皮膚科 勤務
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2015年~
藤田保健衛生大学皮膚科学 客員助教
あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック(旧:あつた皮ふ科クリニック)院長
資格・所属学会
- (一社)日本専門医機構認定皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会 中部支部代議員(2016年~2023年)
- 日本皮膚科学会 東海地方会評議員(2016年~2022年)
- 藤田医科大学皮膚科学 客員助教