あざ

「あざ」と一言でいっても・・・

あざ

一般的な『あざ』は、母斑や血管腫といわれるものの一部を総称して呼ばれていますが、明確な定義はなくあいまいです。 比較的頻度が高く、当院で相談を受けることが多い『あざ』には、太田母斑、蒙古斑、扁平母斑などの母斑や、各種血管腫などがあります。

太田母斑

太田母斑

顔の左右どちらかに、目を中心にまぶた、頬、額が青色を呈し、そこに青~褐色の小点が広がるあざです。 女児に多く、1歳ごろに出る場合と思春期に出る場合があります。 いったん発症すると自然に消えることはありません。 治療は小児でも大人でも可能ですが、小児期のほうが治療効果が高いといわれます。

■治療法
Qスイッチルビーレーザーによるレーザー治療が有効です。
3カ月以上の期間を空けて2~5回程度照射します。
保険適応が認められています。

蒙古斑

蒙古斑

蒙古斑の多くはお尻に見られる青色のあざで、日本人の新生児の場合90%以上に見られます。 大人になるにつれて色調は薄くなり自然に消えていきます。 一方、おしり以外の部位にできる蒙古斑に関しては『異所性蒙古斑』と呼び、この場合は自然に消えにくい傾向にあります。

■治療法
Qスイッチルビーレーザーによるレーザー治療が有効です。
自然に消える可能性が低いと思われるものに関して、治療を行います。
3か月以上の期間をあけて1~5回程度照射します。
保険適応が認められています。

扁平母斑

扁平母斑

境界明瞭で色調の均一な茶色のあざで、体のどこにでもできます。 自然に消失することはありませんが、有効性の高い治療法がないのも現状です。

■治療法
Qスイッチルビーレーザーによるレーザー治療は保険適応が認められています。
ただし、消失または薄くなるケースは全体の5~20%といわれ、効果が低いのが現状です。

単純性血管腫

単純性血管腫

ポートワイン母斑とも呼ばれ、平坦なピンク色のあざです。顔面に多く自然に消失することはありません。 よく似たあざではサーモンパッチ、ウンナ母斑などがあり、うまく見分ける必要があります。
※サーモンパッチ:額や唇の中央にできます。1才前後で自然に消えます。
※ウンナ母斑:首の後ろにできます。自然に消えないこともありますが目立たない場所ですので治療はしないことが多いです。

■治療法
色素レーザーが有効です。
成人になり盛り上がってくることがあるので、それよりも前に治療をします。 当院では治療できないため、適切な施設へ紹介いたします。

いちご状血管腫

いちご状血管腫

生後まもなく発症し、1才前後まで大きくなります。 赤色の盛り上がったあざでまるでイチゴのような外観です。徐々に小さくなり、成人までに全体の80~90%で問題なく退縮します。 ただし、目の周囲や口唇、耳周辺の血管腫は合併症発症の恐れもあり治療をおこないます。

■治療法
パルス色素レーザーなどのレーザー治療が有効です。 当院では治療できないため治療が必要と判断した場合には、適切な施設へ紹介いたします。
Qスイッチルビーレーザー

■Qスイッチルビーレーザー
Qスイッチルビーレーザーは、周囲の正常組織を損傷することなく、もっとも選択的かつ効果的にあざの治療が可能なルビーを使用します。 当院で使用するのは、レーザーのパワーにむらが少なく、照射部に均一な効果を出すことができる高性能な機種です。

子どものあざの治療

子どものあざの治療

赤あざ、黒あざ、茶あざ、青あざなどは、自然に消えるものもありますが、大人になっても消えずに残る場合もたくさんあります。大人になってからあざを治療しようとすると、回数が多くかかったり副作用が起きる可能性が高くなったりと、リスクの高いものになってしまいます。

乳幼児の段階で治療を行うと、皮膚が薄いためレーザー光線が深部まで達しやすい、あざのサイズが小さいなどの理由から、比較的簡単に治療を済ませることができます。

子ども医療費助成制度

名古屋市では、中学生までのお子様が病院などで受診したとき、医療費の自己負担額を助成しています。愛知県内の病院などで受診するときに、健康保険証と一緒に「(子)医療証」を窓口にご提示ください。医療費(保険診療分)の自己負担額が助成され、無料での取り扱いとなります。

Q&A

Q.あざの相談や治療をお願いするのは、形成外科ですか?皮膚科ですか?

A.あざの相談や治療は、形成外科でも皮膚科でもできます。

Q.レーザー治療には入院が必要ですか?

A.入院は必要ありません。外来にて治療を行います。

Q.レーザー治療は保険適用ですか?

A.ほとんどのレーザー治療は保険が適用されます。

Q.レーザーが身体に悪影響を与えることはないのですか?

A.レーザー光線は目に入ると危険なため、治療中は専用の眼鏡などを使って目を保護します。また、身体の内部に悪影響を与えることはありませんが、皮膚が軽いやけどの状態になります。

Q.蒙古斑は何歳ごろまでに消えますか?

A.一般的には、5.6歳ごろで目立たなくなり、10歳ごろまでには消えていることが多いです。なかには一生消えない蒙古斑もあります。一般的に蒙古斑といえばお尻にできますが、お尻以外にもできる蒙古斑の場合は大人まで残る可能性が高くなります。特に色が濃いものに関しては残存することが懸念されますので、早期(3ヵ月頃から)に皮膚科でご相談されることをおすすめします。

お気軽にお問い合わせください

正しい情報と確かな治療で、患者様の健やかなお肌を守るお手伝いができれば幸いです。
少しでも気になるところがあれば、ぜひ当院までご相談ください。