出典元:https://www.jaad.org/article/S0190-9622(24)01129-0/fulltext
こんにちは!あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニックです🌹
「ニキビがひどくなる前に治してあげたい💦」
「ニキビ跡が残らないように早く治療したい😞」
とお子さんのニキビに悩む保護者の方々は、当院にも多くいらっしゃいます。
思春期のニキビは見た目に大きな影響を与え、時には自信を失わせることもあります。
そのため、少しでも早く治療してあげたい!と思う親心は理解できます。
しかし、
「イソトレチノインを使うと身長が止まるかも😞?」
という情報を耳にして、治療に踏み切れない方も少なくないのではないでしょうか?
これについて、2024年9月に最新の論文が発表されました。
この論文によると
『適切な用量と投与期間であればイソトレチノインは思春期の成長に悪影響を与えなかった』
と結論づけられています。
では、イソトレチノインについて、もう一度おさらいしてみましょう。
早期のニキビ治療がカギ!イソトレチノインの効果とは?
イソトレチノイン(経口レチノイド)は、重症または難治性のニキビの治療に非常に効果的な薬です。
特に、他の治療法が効かない中度から重度のニキビに対しても高確率で改善を認めます。
イソトレチノインは、ニキビの原因となる皮脂の分泌を抑え、毛穴のつまりを防ぎ、炎症を軽減する効果があります。そのため、長期的な改善が期待でき、ニキビがひどくなる前に治療を行うことで、ニキビ跡のリスクを減らすこともできます👏
お子さんがニキビに悩んでいる場合、早期に治療を始めることが見た目への影響を最小限に抑えるポイントです。
「ニキビ跡が残る前に治療をしたい」と考える保護者の方々にとって、イソトレチノインは非常に有効な選択肢と言えるでしょう💐
イソトレチノインの適応症
イソトレチノインは、以下のような重症のニキビに効果的です。
- 重症または難治性の尋常性ざ瘡:他の治療(抗生物質や外用薬)では改善が見られない場合。
- 嚢腫型ニキビ:炎症がひどく、膿がたまっているタイプのニキビ。
- ニキビ跡の予防:重度のニキビが跡を残す前に治療することで、皮膚のダメージを最小限に抑えます。
身長や骨の成長に対する影響は?
これまで「イソトレチノインを使うと身長が止まる可能性がある」といった懸念があったため、骨端線が閉じる前(15~17歳まで)は使用を控えるケースがありました。
しかし最新の論文では、イソトレチノインが思春期の身長や骨の成長に大きな悪影響を与えることはないという結果で出ています。
もちろん、この論文だけで身長に全く影響しないと断言できるわけではありません🙅♂️
ですが、重症のニキビで悩んでいるお子さんにとってはイソトレチノインを治療の選択肢に入れやすくなったのではないでしょうか🤗
論文のポイント
- 骨端線への影響なし:ほとんどの研究で、イソトレチノインを使用しても骨端線の閉鎖が早まることはなく、成長に大きな影響を与えることはありませんでした。
- 身長への影響も微小:イソトレチノインを使用する前後で、最終的な身長に有意な変化は見られませんでした。遺伝的な背景や個人差の方が成長に与える影響が大きいとされています。
- 骨密度への影響は微弱:若干の変動はあるものの、顕著な低下は確認されていません。
治療中は慎重な観察が必要
論文では「イソトレチノインを使っても低身長になる可能性はない」とされていますが、治療中は骨の成長期にある患者さんについて慎重な観察が求められます。医師と相談しながら、安心して治療を受けられる環境を整えることが大切です。
最後に
ニキビはニキビあとになる前に治療をするのが重要👌です。
お子さんがニキビに悩んでいるならぜひ早めにご相談ください。
治療に対する不安を軽減し、安心して治療を受けられるよう環境を整えております。
お子さんにとって最適な治療計画を立てましょう!
より詳しいイソトレチノインについてのページはこちらから!
✨お問い合わせはどうぞお気軽に!ご来院をお待ちしています✨