【赤あざレーザー】ご予約受付中!
8月3日(月)より移転・新規クリニックでの診療が開始いたします!!(((o(*゚▽゚*)o)))
スタッフ一同新しいクリニックで皆様にお会いするのを楽しみにして準備しています🏡
同時に、新しく《赤あざレーザー》による治療も開始します。
治療の開始は移転後の8月3日から、ご予約はすでに開始しております。
今回は新たなレーザーで治療可能な【赤あざ】とはどんなものなのか、治療の際の注意点などをご紹介します💗
・赤あざの種類(毛細血管奇形、乳児血管腫、毛細血管拡張症)
・赤あざレーザー【VbeamⅡ】とは
・赤あざレーザーの応用【保険適応外の治療】(ニキビあと、若返りなど)
・赤あざレーザーの治療の手順と注意点
🔴赤あざの種類
赤あざの中で、レーザー治療が『保険適応』となるのは以下の3種類です。
1⃣毛細血管奇形(単純性血管腫)
2⃣乳児血管腫(いちご状血管腫)
3⃣毛細血管拡張症
それぞれどんなあざなのか、見ていきましょう。
1⃣毛細血管奇形(単純性血管腫)
見た目は皮膚表面の平坦で赤みのみを認めることが多いです。
生まれつきのあざです。
体中のどの部位にもできますが、特に顔の真ん中ら辺にできるものを『サーモンパッチ』、首の後ろ(うなじ)にできるのもを『ウンナ母斑』と呼びます。
基本的には自然に消えていくことはなく、年をとるごとに色は濃くなり表面がボコボコと隆起する場合があります。
『サーモンパッチ』『まぶたにできるあざ』に関しては例外として自然消退することがありますので、1歳近くまで治療をしないで様子を見ていくという選択もあります。
治療はレーザーが基本です。
治療は生後早ければ早いほど効果が高いですので気が付いたらすぐに受診していただくのが良いです。
2⃣乳児血管腫(いちご状血管腫)
日本では約2%の乳児に認める比較的多い血管腫です。
見た目は鮮やかな赤で大きく膨らみのあるもの、膨らみは軽度で赤みが目立つもの、赤みが目立たず膨らみだけのものなど様々です。
生後1週間程度で薄い赤みが出てきて、1歳ごろまで大きくなり赤みも強くなりますが、その後は自然に小さくなっていきます。
機能障害(瞼などの部位で目が開かない、鼻に近い部位で呼吸の妨げになる、など)生じない場合や、整容的に問題ない場合で希望がなければ自然に小さくなるのを待ち、治療をしない選択もあります。
ただし自然消退した後に皮膚の『たるみ』『シワ』『色素脱失』などの後遺症が残ることがありますので、将来の見た目を気にするならば治療をしておいた方が良いでしょう。
レーザーは腫瘤が大きくなり切る前(1歳未満)の段階で、大きくなるのを防いで後遺症を最小限に抑える目的で行います。ですので治療開始は大きくなる前のできるだけ早期が良いです。
1歳を過ぎてからは早く消退を促す目的でレーザーを行うこともできます。
また、前述の機能障が害起こるケースや急な増大を認める場合はプロプラノロール(ヘマンジオルシロップ)による内服治療の併用も行います。このようなケースは全身管理などが必要になるため、総合病院へ紹介となります。
3⃣毛細血管拡張症
皮膚の表面の血管で肉眼で見ることができます。血管自体がはっきり見えるものや全体的に赤みを帯びて見えるもの等があります。
皮膚の薄さや肝機能の影響、酒さなどが原因です。
全身のどの部分でも生じますが、顔面の鼻部周辺が最も多く気になりやすい場所でもあります。
レーザーでの治療ができます。
🔴赤あざレーザーとは
【VbeamⅡ】という、血管のヘモグロビンに選択的に反応する波長のレーザーで、赤あざをターゲットにした機器を使用します。
ヘモグロビンの色素に反応するため高エネルギーでも周辺組織への影響は最小限に治療ができます。
こもった熱を冷ます冷却装置が付いており、皮膚への負担を軽減します。
前述の『毛細血管奇形』『乳児血管腫』『毛細血管拡張症』といった代表的な血管病変に対して保険適応があります👍
🔴赤あざレーザーの応用
保険適応のある3つの疾患以外にもVbeamⅡで治療できるものがあります。
【Vビームが効果のある症状】
・ニキビあとの赤み
・傷あとの赤み(ケロイドの赤み)
・老人性血管腫(赤いできもの)
・シミ・若返り
・ウイルス性いぼ
これらは保険適応がありません。また治療できるかどうかは医師の診断によります。
🔴赤あざレーザーの治療の手順と注意点
【手順】
医師の診断のもと、赤あざレーザーの適応があるかどうか判断
⇩
予約の1時間前から麻酔のテープを事前に貼る
⇩
保冷剤などで冷却しながら照射
⇩
症例によって軟膏とガーゼで保護を1週間継続する
⇩
3~6か月後に次の照射を行う(治療効果が無くなるまで繰り返す)
【注意点】
治療中は色素沈着などを最小限にするために日焼けをしないように注意して生活をしてください。
数回照射を繰り返すと治療効果が頭打ちになることがあります(特に毛細血管奇形の場合、完全に消失するのは全体の2~3割程度でほとんどの症例で7割程度の改善にとどまると言われます)
一旦消失したあざも時間とともに再発する症例もあります。
一般的に幼少期の方が大人よりも治療が効きやすい傾向にあります。
色素脱失や瘢痕形成の可能性があります。
以上新しく導入する赤あざレーザーについての説明でした!!
『これは赤あざレーザーで治療できるのかな?』
『これって治療した方がいいのかな?様子見でもいいのかな?』
など、少しでも疑問に思う場合は相談してくださいね(*´ω`*)
特に青あざも赤あざも生後早い方が効果が高いものがあります。時期を逃さないように早めにご相談ください。
また、全身管理が必要な患者様に関しては、近隣の藤田医科大学ばんたね病院と連携して診療を行っています。以前の記事でもご紹介しておりますのでご一読ください。以前の記事はこちら(当院で血管腫レーザーがなかったころの記事です)