手の平・足の裏の湿疹(汗疱)

汗疱とは

汗疱とは汗の出口が炎症し、生じる病気です。汗の出口が多い手の平や手の指、足の裏や足の指によく見られます。水虫とは全く別の病気です。人にうつることもありません。 初期では、手の平やとくに指の縁(指の横)に、プツプツとした盛り上がりができます。進行すると、水疱ができたりします。プツプツや水疱のできはじめには、痒みが出たり、赤みを帯びたりすることもあります。落ち着いてくると、日焼けのあとのように薄皮がむけてきます。汗がきっかけになることが多く、春から夏にかけてや、季節の変わり目に多くみられます。 とくに手の平や足の裏に汗をかきやすい方は注意が必要です。小さなお子さんや小中学生、高校生は、動きも活発で汗を多くかくため、症状が出やすくなります。 痒みが強く赤みがある場合は、「汗疱性湿疹(かんぽうせいしっしん)」や「異汗性湿疹(いかんせいしっしん)」などと呼ぶこともあります。 とくに足にあらわれる症状は、水虫(白癬)にもよく似ています。患者さんの中には水虫と思われて受診される方もいらっしゃいますが、汗疱だったということも少なくありません。

当院における汗疱の治療法

塗り薬イメージ

症状が軽い場合は、治療せずに2~3週間で、自然治癒することもあります。 紅斑や腫脹等の炎症、痒み等の自覚症状がある場合、あるいは水疱が大型の場合などは、やはり治療が必要になります。炎症を抑制するステロイド外用剤、表面の角質を軟化させ汗排出を促す尿素軟膏やヘパリン類似物質を外用することもあります。 日常生活では手洗いを徹底したり、入浴後によく乾燥させたりする必要があります。とくに手指側面や趾間部は、乾いたタオル等でよく乾かすように心がけていただきます。

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