目次
黒ずみ(いちご鼻)・毛穴の開き別に皮膚科が考え方を整理します
「毛穴治療にはどんな種類があるの?」
「自分の毛穴には、どこまでの治療が必要なのか分からない」
毛穴治療を検討する段階で、多くの方がこのように感じます。
毛穴治療は、シミや脱毛と違い、“これをやれば必ず改善する”という単一の正解がありません。
だからこそ大切なのが、
毛穴の種類と状態を整理したうえで、段階的に考えることです。
この記事では、
- 毛穴治療の基本的な考え方
- 毛穴タイプ別の治療の方向性
- 予算別に考える治療の選択肢
- 治療を検討するタイミング
を、皮膚科・美容皮膚科の視点で整理します。
毛穴治療を考える前に知っておいてほしいこと
毛穴治療は、
「とにかく毛穴を小さくする」
「一度で完全に消す」
といった目的で行うものではありません。
まず重要なのは、
なぜ毛穴が目立っているのかを整理することです。
- 黒ずみ(いちご鼻)が主な原因か
- 毛穴の開きが主な原因か
- 年齢による皮膚のハリ低下が関係しているか
この整理ができていないまま治療を選ぶと、
「思っていた効果と違う」と感じやすくなります。
毛穴タイプ別|治療の考え方
毛穴の黒ずみ(いちご鼻)の場合
毛穴に皮脂分泌が多く、酸化して黒く見えている状態です。
洗顔などで、「詰まっているものを取ること」は難しいことが多く
詰まりにくい状態を作ることにあります。
セルフケアで改善が難しく、皮脂を抑制すると言われている化粧品や外用薬でも改善が見込めたないことが多いです。
皮脂の産生を抑える内服薬もありますが、それも効果は限定的なため、皮脂腺を破壊するレーザーを用い増殖している皮脂腺を減らし、皮脂の分泌を適切なところまで減らすことが最も効果的です。

セルフケアで改善が難しい場合、
角質や皮脂のバランスを整える視点で医療的ケアを検討します。
▶ 黒ずみの詳しい考え方は
いちご鼻・毛穴の黒ずみの記事をご覧ください。
毛穴の開きの場合
毛穴の出口が広がり、黒ずみがなくても毛穴が目立つ状態です。
皮脂分泌の多いことが一番多い原因です。
肌質・年齢(ホルモンの影響で皮脂分泌が多いこと)が関係していることが多く、皮脂を抑制するレーザーを照射した上でや肌の張りを改善する治療を行うことで改善が見込めます。
ただ毛穴が見えなくなるほどまで治療を行うには、肌の張りを改善する治療を複数組み合わせつつ、期間や回数をかけて根気よく通院して頂く必要があります。

▶ 詳しくは
毛穴の開きの記事で解説しています。
たるみ毛穴の場合
年齢とともに毛穴が縦長に見えるタイプです。
皮脂や汚れが主な原因ではなく、真皮の膠原繊維や支持靭帯と呼ばれる皮膚を支える柱の構造の老化が関係しております。
このタイプでは、セルフケアだけでの改善には限界があるケースが多くなります。
肌の張り自体を改善するソフウエーブや糸リフト、RF、ジェネシスなどの治療を行います。
予算別に考える毛穴治療の選択肢
当院では、毛穴治療を、低予算 → 中予算 → 高予算
と段階的に考えることを大切にしています。
いきなり高額な治療を行う必要はありません。
低予算で始めたい方|ホームケア中心
ピーリング入り石鹸

毛穴にたまりやすい角質をやさしく整え、
毛穴が詰まりにくい状態を目指すホームケアです。
特に、
- いちご鼻の初期段階
- 皮脂が多く、角栓ができやすい方
では、最初の選択肢となることが多い方法です。
即効性を求めるものではなく、「悪化させない」「予防する」ことが目的です。
中予算で改善を目指したい方|美容皮膚科の施術
セルフケアだけでは変化を感じにくい場合、美容皮膚科での施術を組み合わせて考えることがあります。
医療脱毛
毛穴の奥に生える産毛は、皮脂や汚れがたまりやすく、毛穴の黒ずみや詰まりを助長します。
産毛を減らすことで、
毛穴が目立ちにくくなるケースがあります。
▶ 医療脱毛に関して詳しくはこちらから
フラクショナルレーザー
皮膚に細かな刺激を与え、
肌の入れ替わりや質感改善を目的とした治療です。
毛穴の開きが気になる方や、肌全体をなめらかに整えたい場合に検討されます。
▶フラクショナルレーザーに関して詳しくはこちらから
ポテンツァ
皮膚の状態に合わせて調整できる治療で、
毛穴の開きや肌質改善を目的として行われます。
複数の毛穴タイプが混在している方でも、
選択肢となる場合があります。
▶ポテンツァに関して詳しくはこちらから
キュアジェット
薬剤を皮膚に均一に届けることで、
毛穴や肌質にアプローチする治療です。
毛穴の開きや質感が気になる方で、
中予算帯の治療として検討されます。
▶キュアジェットに関して詳しくはこちらから
高予算・補足的な選択肢|皮脂に着目した治療
アビクリア
アビクリアは、もともとニキビ治療を目的とした医療機器ですが、
皮脂分泌に着目した特性があります。
- 皮脂が多く、いちご鼻(毛穴の黒ずみ)を繰り返している
- 毛穴の詰まりとニキビの両方が気になっている
- セルフケアや一般的な施術では改善を感じにくい
といった方では、
毛穴治療の補足的な選択肢として検討されることがあります。
アビクリアは毛穴専用の治療ではありませんが、
皮脂が原因となっている毛穴トラブルでは、
結果として毛穴の印象が変化するケースがあります。

【当院症例】
左:治療前 右:治療後(約2ヶ月後)
治療内容:顔のニキビ・毛穴に対して
治療回数:2回
費用:176,000円(税込)
副作用:赤み・乾燥・一時的なニキビの再燃
※治療効果には個人差があります
▶アビクリアに関して詳しくはこちらから
毛穴治療を検討するタイミング
次のような場合は、
一度毛穴治療を整理して考えるタイミングかもしれません。
- セルフケアを数か月続けても変化がない
- 毛穴の種類が自分で判断できない
- 黒ずみと開きが混在している
この段階で治療を検討すると、
無駄な遠回りを減らしやすくなります。
まとめ|毛穴治療は「整理と段階」が大切です
毛穴治療は、
治療名を先に決めるものではありません。
黒ずみなのか、開きなのか、年齢変化なのか。
毛穴の状態を整理したうえで、
低予算から段階的に考えることが、
納得感のある治療選択につながります。
セルフケアで悩み続けている場合でも、
一度医療の視点で整理することで、
対策の方向性が見えやすくなることがあります。
毛穴でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
監修医師
参考文献
Bolognia JL, Schaffer JV, Cerroni L.
Dermatology. Elsevier
Habif TP.
Clinical Dermatology: A Color Guide to Diagnosis and Therapy. Elsevier
日本皮膚科学会
「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」
Draelos ZD.
Cosmetic Dermatology: Products and Procedures. Wiley-Blackwell
