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毛穴の開きが気になる方へ

洗顔しても戻らない原因と正しい対策を皮膚科の視点で詳しく解説

  • 「黒ずみはないのに毛穴が目立つ」
  • 「引き締め化粧品を使っているのに変わらない」
  • 「毛穴が開いたまま戻らない気がする」


このようなお悩みは、毛穴の開きが関係している可能性があります。


毛穴の開きは、いちご鼻(黒ずみ)とは原因が異なり、同じケアを続けていても改善しにくいことが特徴です。

この記事では、

  • 毛穴の開きとはどのような状態か
  • 毛穴の開きが起こる原因
  • 洗顔やセルフケアでできること・できないこと
  • 年代別に考える毛穴の開き
  • 医療の視点での考え方


を、皮膚科・美容皮膚科の立場から詳しく解説します。

毛穴の開きとは?黒ずみ毛穴との違い

毛穴の開きとは、毛穴の出口が丸く広がり、ぽっかりと目立って見える状態です。

黒ずみがなく、毛穴の中が白っぽく見えることもあります。

いちご鼻(黒ずみ毛穴)は、
「毛穴の中に詰まったものが黒く見えている」状態ですが、
毛穴の開きは、
「毛穴そのものの形が広がっている」点が大きな違いです。

そのため、黒ずみ対策をしても、毛穴の開きは改善しない、ということが起こります。

毛穴の開きが起こる主な原因


毛穴の開きは、1つの原因だけで起こるわけではありません。
多くの場合、次のような要因が重なっています

皮脂分泌が多い状態が続いている

皮脂が多い状態が続くと、
毛穴の出口が内側から押し広げられ、開いた状態が定着しやすくなります。

特に、

  • Tゾーンがテカりやすい
  • メイクが崩れやすい


といった方は、皮脂の影響を受けやすい傾向があります。

洗顔・クレンジングによる刺激

毛穴を引き締めようとして、

  • 洗顔回数を増やす
  • ゴシゴシこする
  • 強いクレンジングを使う


といったケアを続けると、皮膚は刺激を受け、防御反応として皮脂を多く分泌します。

その結果、
毛穴の開きがかえって悪化することがあります。

肌の水分・油分バランスの乱れ

乾燥している肌は、
潤いを守るために皮脂を多く分泌しやすくなります。

「乾燥しているのにテカる」
という状態の方は、毛穴の開きが目立ちやすくなります。

年齢による皮膚のハリ低下(たるみ毛穴との境界)

年齢とともに皮膚のハリが低下すると、
毛穴が縦長に伸びて見えることがあります。

この場合、
毛穴の開きとたるみ毛穴が混在していることも少なくありません。

毛穴の開きは自然に治りますか?

一時的な皮脂増加や生活習慣の乱れによる毛穴の開きであれば、
スキンケアを見直すことで目立ちにくくなることはあります。

しかし、

  • 開いた状態が数か月以上続いている
  • 皮脂分泌が慢性的に多い
  • 年齢変化が関係している


場合、自然に元の状態に戻すことは難しいケースが多いのが現実です。

毛穴の開きに対するセルフケアの考え方

毛穴の開きで大切なのは、
「引き締める」ことよりも、悪化させないことです。

やりすぎない洗顔

洗顔は、

  • 1日2回まで
  • 泡でやさしく
  • 摩擦を避ける


ことが基本です。
毛穴を引き締めようとして強く洗う必要はありません。

皮脂を取りすぎないスキンケア

皮脂を完全に抑えようとすると、
かえって皮脂分泌が増え、毛穴の開きが悪化します。

「皮脂をコントロールする」という視点が大切です。

年代別に考える毛穴の開き

20代

皮脂分泌の影響が大きく、
スキンケアや生活習慣の見直しで改善が期待できることがあります。

30代

皮脂と乾燥が混在しやすく、
セルフケアだけでは変化を感じにくくなることがあります。

40代以降

皮膚のハリ低下が関係しやすく、
毛穴の開きとたるみ毛穴が混在するケースが増えます。

この年代では、セルフケアだけで改善することは難しい場合があります。

医療の視点で考える毛穴の開き

毛穴の開きは、原因によって治療の方向性が変わります。

  • 皮脂が主な原因の場合
  • 肌質やハリ低下が主な原因の場合


それぞれに合わせた医療的アプローチを検討します。

▶ 治療の整理については
毛穴治療の種類と選び方の記事で詳しく解説しています。

まとめ:毛穴の開きは「原因整理」が最優先です

毛穴の開きは、
洗顔や引き締めケアを頑張っても、改善しにくいことがあります。

  • 大切なのは、
  • 皮脂なのか
  • 乾燥なのか
  • 年齢変化なのか


どの要因が強いのかを整理すること
です。

セルフケアで悩み続けている場合は、
一度医療の視点で整理することで、対策の方向性が見えやすくなることもあります。

監修医師

監修者 佐々木良輔

【監修】

院長 佐々木 良輔
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック理事長。
専門的な視点から内容を監修しています。

参考文献

Bolognia JL, Schaffer JV, Cerroni L.
Dermatology. Elsevier

Habif TP.
Clinical Dermatology: A Color Guide to Diagnosis and Therapy. Elsevier

日本皮膚科学会
「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」

Draelos ZD.
Cosmetic Dermatology: Products and Procedures. Wiley-Blackwell