巻き爪は、足の爪が伸びるのに伴い、丸みを帯びるように成長してしまい、皮膚に影響を及ぼす症状をいいます。原因には、爪水虫や窮屈な靴、外傷などが考えられますが、不明な場合も少なくありません。程度によって、痛みのあるものとないものとがあります。痛みが出るようになると、治療が必要です。ただ、痛みがなくても見た目が気になる方もいらっしゃいます。
陥入爪は、爪の側面の端が皮膚に食い込み、痛みを生じる症状をいいます。巻き爪を伴っている場合と伴っていない場合とがあります。また、先天的なものと後天的なものに分けられます。
先天的なものとしては、「生まれつき指の横幅に対して爪の横幅が大きすぎて、爪が皮膚に食い込みやすい」といった症例が挙げられます。
後天的なものとしては、「深爪によりつま先の皮膚が炎症を起こし、腫脹して爪が食い込む」「外傷で爪が曲がって生え、皮膚に食い込む」「ひょう疽(爪郭に細菌感染したもの)が治りきらず、肉芽になってしまう」といった症例が挙げられます。
巻き爪や陥入爪は、少しのきっかけで老若男女問わず発症します。誤った自己処置で悪化してしまうこともあります。異常があれば、お近くの皮膚科・形成外科を受診されることをお勧めします。