尋常性白斑とは
尋常性白斑でお悩みの方は
当院で適切な治療をご提案いたします
尋常性白斑と言えば、皮膚に現れる白い斑点や斑が連想されるかと思います。まずは、症状の進行を抑えるために、ステロイド外用薬やエキシマ治療を開始します。白斑が広がる前に早期の対処が大切です。名古屋市で尋常性白斑の症状にお悩みの方は、一度当院にご相談ください。
尋常性白斑の原因
尋常性白斑の原因は、体の免疫系の異常や自律神経バランスの崩れによると考えられていますが、実際のところはっきりとした原因は分かっていません。免疫系がうまく働かないことが影響し、色素を生成するメラノサイトという細胞が機能停止し、メラニンを作れなくなります。 また、尋常性白斑は、免疫系の異常による病気である甲状腺機能亢進症や1型糖尿病などと合併することもあります。さらに、遺伝に関しては確定的ではないものの、家系内に発症例が20%以上存在するため、遺伝的な要因も無視できません。 さらに、摩擦や刺激が原因で白斑が発生することもあるため、日常生活での肌への刺激にも注意が必要です。
当院の尋常性白斑の治療
各種外用薬やエキシマライト療法、
ナローバンドUVB療法で効果的に治療
外用薬、光線療法、内服薬、外科的療法、その他(カモフラージュメイク療法)があります。 ステロイドや活性型ビタミンD3、タクロリムスなどを含む外用療法は、もっとも汎用されている治療方法です。 光線療法とはナローバンドUVB照射療法、エキシマレーザー/ライト照射療法などがあります。 外用とエキシマライトを併用して行うことで有効率が上がるため、併用療法を推奨しております。 急速に拡大する場合は、ステロイド内服を行うこともあります。また近年では、アトピー性皮膚炎の治療薬であるリンボックが尋常性白斑に効果があるという報告もなされています(尋常性白斑に関しては治験中)。またJAK阻害薬のルキソリチニブクリームが現在日本で開発中です。PDE4阻害薬のクリサボロールも期待されている外用薬の一つです。 尋常性白斑の治療については、今後保険適応の新たな内服薬や外用薬が承認されていく見込みです。
外用薬
ステロイド外用
範囲が少ない方には有効で部分的な症状の場合75%に有効であったと報告があります。また患者様負担も少ないので第一選択となる治療です。大人の場合で4~6か月程度の期間の外用が勧められます。 広範囲になると治療効果は下がるため、他の治療がおすすめされる場合があります。
活性型ビタミンD3外用
近年白斑に効果があることが報告されました。副作用が少ないため比較的使いやすいお薬です。ただし、単独治療では効果が薄いため他治療の補助的役割となります。 保険適応はありません。
光治療
エキシマライト療法
正常部位への照射を避けることができます。一方範囲が広い場合はナローバンドUVBの方が向いていますので、症状に応じて選択します。ナローバンドUVBで効果が出にくい部位ではエキシマライト療法に治療を切り替えることで効く場合もあります。
ナローバンドUVB照射
手背・足背などの特定の部位を除く部分で有効率が高い治療です。治療結果の見た目も自然になりやすいです。 刺激感がなく、通院が可能なら負担が少ない治療です。週1~3回、6か月程度継続を目安に行います。
監修医情報
理事長・院長 佐々木良輔
略歴
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2006年
浜松医科大学 卒業
徳州会病院で救急・総合診療研修 -
2008年~2010年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2010年~2011年
大同病院皮膚科 勤務
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2011年~2013年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2013年~2015年
刈谷豊田総合病院 皮膚科 勤務
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2015年~
藤田保健衛生大学皮膚科学 客員助教
あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック(旧:あつた皮ふ科クリニック)院長
資格・所属学会
- (一社)日本専門医機構認定皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会 中部支部代議員(2016年~2023年)
- 日本皮膚科学会 東海地方会評議員(2016年~2022年)
- 藤田医科大学皮膚科学 客員助教