蕁麻疹とは
蕁麻疹でお悩みのかたは
当院で適切な治療をご提案いたします
皮膚の一部が急に赤くもりあがり、しばらくすると何もなかったように元の肌の状態に戻る病気です。赤く盛り上がる形は、円形、線状、さまざま表現されますが、特に形に意味はありません。盛り上がりが出た際には痒みを伴いますが、焼けるような感じを伴うケースもあります。 蕁麻疹は、出始めてから数十分から数時間後には消えます。中には1日ぐらい続くものもありますが、まれです。名古屋市で繰り返す蕁麻疹でお悩みのかたは、一度当院までご相談ください。
蕁麻疹の原因
蕁麻疹の原因にはさまざまあり、ある種の過敏体質や、外的要因が組み合わさった時に症状が現れます。アレルギーを起こす食品を食べたり、花粉やハウスダストなどの外的要因、身体的、精神的ストレスなどで起こることもあります。 また蕁麻疹の患者様の約7割が、その要因がわからず、特発性の蕁麻疹を起こします。この要因が明らかでない特発性の蕁麻疹は多くの場合、疲労やストレス、感染など、さまざまな因子が症状を悪化させることが知られています。原因が明らかなものは、特定の食べ物・運動・引っ掻きやこすったりなどがわかっています。
当院の蕁麻疹の治療
特定の刺激により症状があらわれる蕁麻疹では、特定の刺激を避けることが重要となり、自発的に症状があらわれる蕁麻疹(特発性の蕁麻疹)では、薬物治療をおこないます。
薬物治療
内服(抗ヒスタミン剤)
蕁麻疹の薬には、抗ヒスタミン剤があります。抗ヒスタミン薬は強い眠気が問題でしたが、最近では第三世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる眠気が少ない薬が登場しています。さらに近年発売されたビラノアやルパフィンなどの薬剤は、さらに眠気を抑え、効果も高い薬となっております。不十分な場合は、H2ブロッカー薬、抗ロイコトリエン薬なども併用します。 また、薬で症状が消えても、中止するとすぐに症状が戻ってしまうこともありますので、自分の判断でやめず、必ず医師に相談しましょう。
自己注射
難治性の場合はデュピクセントという治療薬を2024年4月から使用できるようになりました。デュピクセントは従来、アトピー性皮膚炎の方に有効な薬でしたが、新しく蕁麻疹にも使用できるようになりました。 ・用法、用量 →通常、成人には初回に600㎎を皮下投下し、その後は1回300㎎を2週間隔で皮下投下していきます。 12歳以上の小児には体重に応じて皮下投下していきます。 副作用は結膜炎が5%未満ですが、眼科に通いながら治療を続けることが可能になることから、副作用の懸念は少ないです。
監修医情報
理事長・院長 佐々木良輔
略歴
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2006年
浜松医科大学 卒業
徳州会病院で救急・総合診療研修 -
2008年~2010年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2010年~2011年
大同病院皮膚科 勤務
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2011年~2013年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2013年~2015年
刈谷豊田総合病院 皮膚科 勤務
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2015年~
藤田保健衛生大学皮膚科学 客員助教
あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック(旧:あつた皮ふ科クリニック)院長
資格・所属学会
- (一社)日本専門医機構認定皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会 中部支部代議員(2016年~2023年)
- 日本皮膚科学会 東海地方会評議員(2016年~2022年)
- 藤田医科大学皮膚科学 客員助教