ヘルペスとは

ヘルペスでお悩みの方は
当院で適切な治療をご提案いたします
ヘルペスとは、口唇や顔、体などに水疱を伴った痛みを生じるウイルス感染症です。特に、口唇ヘルペスとして知られる「単純ヘルペスウイルス1型」がよく見られます。ヘルペスの治療は、抗ウイルス薬を使用することで症状を軽減し、再発を防ぐことが可能です。当院では、症状に応じて、内服薬や外用薬を用いた治療を行っています。繰り返し発症する場合や、治療効果が得られない方には、追加の治療方法も提案させていただきます。名古屋市でヘルペスにお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
ヘルペスの原因
ヘルペスの原因は、ヘルペスウイルスによる感染です。ヘルペスウイルスは、感染者との直接接触を通じて広がります。例えば、口唇ヘルペスはキスや食器の共有などで感染することがあります。また、性行為を通じて性器に感染することがあり、これが性器ヘルペスの主な感染経路です。さらに、妊娠中や出産時に母親がヘルペスウイルスに感染している場合、母子感染が起こることがあります。
一度感染すると、ヘルペスウイルスは体内で潜伏状態に入り、免疫力が低下したり、ストレスや疲労、日光に長時間曝露されるなどの引き金で再発します。再発時には、ウイルスが潜伏していた神経節から再び活性化し、皮膚に水疱が形成されます。
ヘルペスウイルスは非常に感染力が強いため、感染者が症状を発症していなくてもウイルスを他の人に伝染させる可能性があります。感染拡大を防ぐためには、感染者との接触を避けることが重要です。
ヘルペスの症状

はじめに、皮膚や粘膜にピリピリ・チクチクするような違和感や、かゆみを生じる前兆症状が現れることがあります。その後、赤みや軽度の腫れを伴いながら、小さな水ぶくれが集まってできるのが特徴です。 水ぶくれは数日で破れ、ただれたりジュクジュクした状態になることがあり、その後、自然にかさぶたが形成され、1〜2週間程度で治癒するのが一般的です。
当院のヘルペス治療
ヘルペスは 抗ウイルス薬の内服薬で治療します。内服することでヘルペスウイルスの増殖を抑制し、発症後早期に使用することで症状の軽減や治癒を早める効果があります。早期治療が重要です。外用薬は主に軽症や初期段階で使用されますが、内服薬の方が効果的とされています。

当院では、ヘルペスを繰り返しやすい方に対して、「ファムビル」や「アメナリーフ」を処方しています。これらの薬は、再発を防ぐための早期対応として、効果的に使用できますので、ヘルペスの兆候を感じた際はご相談ください。
ヘルペスと帯状疱疹の違いは?
「ヘルペス」と「帯状疱疹」は、どちらもウイルスによる皮膚の感染症で、水ぶくれや痛みといった似た症状が出るため混同されがちですが、それぞれ原因となるウイルスの種類や症状の出方、治療の考え方に違いがあります。
ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス(HSV)」によって起こり、口や性器などに小さな水ぶくれができるのが特徴です。ウイルスは神経に潜伏し、ストレスや体調不良をきっかけに症状が出現します。
一方、帯状疱疹は「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」が原因で、水ぼうそうのウイルスが再活性化して発症します。体の片側に沿って帯状に水ぶくれが出現し、強い痛みを伴うのが特徴です。
帯状疱疹に関して、詳しくはこちらのページ
をご覧ください。
ヘルペスが治った後、どれくらいで人にうつらなくなりますか?
通常、水ぶくれがかさぶたになるまではウイルスを排出しており、うつる可能性があります。かさぶたが完全に乾いて剥がれ落ちるまでは、できるだけ直接的な接触を避けるようにしましょう。
ヘルペスは市販薬で治せますか?
初期の軽い症状であれば、市販の抗ウイルスクリーム薬で対応可能なこともありますが、ウイルスの増殖を確実に抑えるには、処方薬(内服薬や外用薬)のほうが効果的です。
症状が繰り返す方は医師の診断を受けることをおすすめします。
ヘルペスは同じ場所に繰り返し出るのはなぜですか?
ヘルペスウイルスは、最初に感染した場所の「神経節」に潜伏し、ストレスや体調不良などをきっかけに再活性化して、同じ部位に繰り返し症状が出る傾向があります。
ヘルペスは完治しないって本当ですか?
はい、ヘルペスウイルスは一度感染すると神経に潜伏し、完全には消えることがありません。ただし、適切な治療や体調管理によって、再発を抑えたり症状を軽減したりすることは十分可能です。
監修医情報

理事長・院長 佐々木良輔
略歴
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2006年
浜松医科大学 卒業
徳州会病院で救急・総合診療研修 -
2008年~2010年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2010年~2011年
大同病院皮膚科 勤務
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2011年~2013年
藤田保健衛生大学皮膚科学 助教
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2013年~2015年
刈谷豊田総合病院 皮膚科 勤務
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2015年~
藤田保健衛生大学皮膚科学 客員助教
あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック(旧:あつた皮ふ科クリニック)院長
資格・所属学会
- (一社)日本専門医機構認定皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会 中部支部代議員(2016年~2023年)
- 日本皮膚科学会 東海地方会評議員(2016年~2022年)
- 藤田医科大学皮膚科学 客員助教