お子様の肌は年齢によって状態が変化します。生後3か月程度までは、皮脂の分泌が多く、生後3か月以降は徐々に乾燥傾向になります。その後は皮脂の分泌が減るため、生後3か月~3歳までくらいに乾燥のため湿疹や痒みがでやすい時期になります。乾燥や湿疹により皮膚に細かい傷がつきやすい上、免疫機能も不完全なので、感染症にかかりやすい傾向があります。この傾向は思春期に近づくにつれ軽くなってくることが多いです。今度は思春期になると、皮脂が増加するためニキビができやすくなる方も多いです。
もちろん、年齢だけでなくそれぞれ個人の遺伝的な要因によって、乾燥傾向が強い方、皮脂分泌が多い方、両方の特徴を持つ方、特にどちらもない方がいらっしゃるため、皮膚の症状を見て対応を考え生活指導や治療を行っております。
小児皮膚科では、湿疹、おむつかぶれ、小児性アトピー皮膚炎、赤あざ、茶あざ、青あざ、とびひ、水いぼ、ウイルス性発疹症など、乳幼児特有のトラブルに対して、まずは症状をしっかりと見きわめることを大切にしています。「とりあえず」での薬の処方はせず、必要と判断したときに適切な薬を処方いたしますので、どうぞご安心ください。
小学校高学年~中高生ではニキビで悩まれて受診される方も多いです。薬による治療だけでなく、洗顔やスキンケアに関しても指導するようにしております。ニキビ治療をしっかりやらなかったことで凹凸や赤身が残ることがよくあります。ニキビ跡を起さないためにも早めに治療を開始すること推奨されています。ニキビ跡になってしまってから受信されても、赤み専用のレーザー治療(VbeamⅡ)凹凸治療のレーザー(フラクショナルレーザー)を行っておりますので、気になる方は診察時にご相談ください。