こんにちは~
あつた皮ふ科美容皮膚科クリニック医師佐々木ゆりこです👩🏻⚕️
今回のテーマは『内出血×VbeamⅡ』です💉
先日、内出血を早く消すのにVビーム(ダイレーザー)が使えるのでは?という考えでやってみました✨
とっても早く消えました~👏👏
Before

After

なのでこのことについて深堀してみたいと思います🙂
目次
【内出血とは?】
美容での日々の診療でとても気を遣うこと…それはダウンタイムです!!ダウンタイムには個人差があり、どうしても強く長く出てしまう方も…😨
そんな中でも特に気になるものの一つに『内出血』があります。
内出血とは血管が損傷されて皮膚の比較的浅い層に血液が浸潤したものです。
外から見たときに赤色~青色に見えます。
一般的な経過は赤~青色➡紫~緑➡黄色➡消失(1~2週間程度)となります。
けっこう長いですよね~😰
高齢者や抗凝固剤内服の方、目の周囲などの毛細血管が豊富な部位では内出血が起こりやすくなります。

【内出血の主な原因】
内出血の原因で一般的に多いのは何かに強くぶつけた場合です。スポーツなどをしていれば良くあることかと思います。では美容医療においては???
美容医療で内出血が起こりやすい施術
・外科的手術・ヒアルロン酸注入
・ボトックス注射
・ECM製剤
・スレッドリフト
・各種レーザー
など

メスを入れる手術はほぼ100%内出血が起こるかと思います。
また針を刺す施術は、血管に針が当たるかどうかは運👼
見える血管を避けたり、深く刺さないよう注意したり、とがっていない針を使用したり・・・私もあれこれと工夫していますが、完全に避けるのは困難です。
レーザーに関しては、血管に熱が伝わり、血管壁を破壊してしまうと内出血の原因となります。強さの設定などで内出血しないようにすることができますが、効果を十分に出すために敢えて内出血は目をつむってもらうことも…😭
美容医療の場合、顔の施術が多いです。
顏に内出血が広範囲に出てしまうと、けっこう気になりますよね…
【内出血の改善に期待!VbeamⅡとは?】
VbeamⅡ(ダイレーザー)はヘモグロビンという赤血球に含まれる色素をターゲットにしたレーザーです。
VbeamⅡで治療するもの
・赤あざ・毛細血管拡張症/赤ら顔
・ニキビあとの赤み
・血管腫(ルビースポットなど)
【内出血×VbeamⅡ 実践】
このVbeamⅡを内出血に当てたらどうなるか・・・なんとなく消えそうですよね🧐
本当に消えるのかな~ということでやってみました!
無事消えました。
Before(手術後3日))

レーザー照射2日後(手術後5日)

レーザー2回目照射から5日後(手術10日後)

2回に分けて照射をしましたが、2回とも2日後には照射した部位の色素は消えていたとお話しいただきました。ご来院(お写真撮影)は本人のご都合のため遅くなってしまいました。
ヘモグロビンが多く存在する内出血直後の赤っぽい状態の場合がよく効くと思われます。
VbeamⅡによる副作用・リスク:痛み、内出血、ほてりなど
料金はこちら
【内出血×VbeamⅡ 考察】

とそこでちょーっと待ったーー!
VbeamⅡの副反応で内出血ってあるよね、あるんですよ。。。🙄
この矛盾について今のところ考えていることはこんな感じです。
ちょっと難しい話なのですが本来の疾患の治療では
血管を流れる赤血球内のヘモグロビンにレーザーが吸収され、熱が発生、その熱が周囲の血管に伝わり、血管が破壊される、といった機序です(上記の疾患の場合、血液の通り道である血管まで破壊しないとまた新しい血液が流れ込むだけなので改善はしません)結果、血管が派手に破壊されると内出血が出ます。←訳わからんくてOKやで😊
ならばそもそも内出血の場合血管内を通っていないわけですし、近くの血管を破壊するほどの熱を加えず、ヘモグロビンのみに熱を加えれば赤血球のみが破壊され、内出血は本来よりも早く改善されたのでは?と思います。
【内出血を早く消すには】

1.冷やす
まずは早期の段階で良く冷やし、内出血が広がらないように注意すると良いです
2.温めない
入浴や飲酒は血管を拡張させ、内出血を悪化させる可能性があるので当日は控えます。
3.VbeamⅡ
1.2の処置をしても出てしまった内出血は、VbeamⅡの照射を検討、ご相談ください✨
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