こんにちは

『白斑』ってご存知ですか??✨

昔から『しろなまず』などの呼び名で認識されており、生命を脅かす危険はないですが、見た目に大きく関係するため歴史的には差別の対象になったりもしました。

※『白斑』は人に移るものではありませんのでご安心ください👮(一部の感染症で白斑様症状が生じるものもあります)。

 

尋常性白斑は世界中の人口の1%程度の人が罹患していると言われています。

特に有色人種の私たち日本人は気になっている人も多いのでは!?

今回は白斑について詳しくご紹介しますね!

(日本皮膚科学会の『尋常性白斑診療ガイドライン』を主に参考にしています)


目次

・白斑の症状

尋常性白斑の原因

尋常性白斑に似ている病気

診断に必要な検査

白斑の治療

自宅ケア


【白斑の症状】

年齢に関係なく発症しますが、30代以前から発症することが多いようです。

体のどの部分でもできます。

白斑の部分はくっきり色が分かれていることが多く、円形や帯状、不整なもの、大きいもの、小さいもの、くっついて大きくなる場合などいろんな表れ方をします

どんどん症状が広がっていくケースも見られます

髪の毛のある部分に症状が出ると白毛化が起こったり、分節型と言って左右どちらか一方の一部のみに出現する特徴的なタイプもあります。

【尋常性白斑の原因・遺伝】

尋常性白斑の原因は体の免疫系がうまく働かない、自律神経バランスの崩れ、によると言われます(実ははっきりは分かっていません😢)。

結果として色素の素『メラニン』を生成するメラノサイトという細胞が機能停止して『メラニン』を作れなくなってしまいます。

同じく免疫系の異常による病気で知られる甲状腺機能亢進症や1型糖尿病などの病気と合併する場合もあります

『尋常性白斑は遺伝するのか』に関してははっきりしていないものの、20%以上で家系内発症があるため遺伝する可能性も否定できません

その他に摩擦や刺激が原因で白斑が生じることがあるので注意が必要です

【尋常性白斑に似ている病気】

①サットン母斑

ホクロなどのできものの周囲にできる白斑で、デキモノを取ると改善することもある。

②老人性白斑

老化現象の一つ、尋常性白斑に比べて白斑ははっきりとせずぼやけている。

30歳以降に出現し、大きくても1cm程度のものが多い。老化によるメラノサイトの減少が原因。

③感染症に伴う白斑

癜風菌感染などの1症状として白斑様の症状を呈する。感染症の治療で改善する。

 

【診断に必要な検査】

基本的には見た目や病歴で判断しますが、上記の似ているものと判別が難しい場合には必要に応じて検査します。

・ダーモスコピー検査

・採血

・真菌検査

・皮膚生検 など。

 

【白斑の治療】

尋常性白斑は原因が不明なため根本的な解決となる治療法はありません。治療の目的は皮膚の色の回復ですが、治療後再度色素が失われる可能性もあります。治療効果は個人差がありますが、効果を得るには大体6か月~それ以上の期間を要することが多いでしょう。

治療は患者様のライフスタイルやどこまでの症状改善をご希望されているか、などを考慮しながら選択または組み合わせて治療します。

・ステロイド外用

範囲が少ない方には有効で部分的な症状の場合75%に有効であったと報告があります。また患者様負担も少ないので第一選択となる治療です。大人の場合で4~6か月程度の期間の外用が勧められます。

広範囲になると治療効果は下がるため、他の治療がおすすめされる場合があります。

・活性型ビタミンD3外用

近年白斑に効果があることが報告されました。副作用が少ないため比較的使いやすいお薬です。ただし、単独治療では効果が薄いため他治療の補助的役割となります。

保険適応はありません。

・ナローバンドUVB照射

手背・足背などの特定の部位を除く部分で有効率が高い治療です。治療結果の見た目も自然になりやすいです。

刺激感がなく、通院が可能なら負担が少ない治療です。週1~3回、6か月程度継続を目安に行います。

ナローバンド​

・エキシマライト療法

正常部位への照射を避けることができます。一方範囲が広い場合はナローバンドUVBの方が向いていますので、症状に応じて選択します。ナローバンドUVBで効果が出にくい部位ではエキシマライト療法に治療を切り替えることで効く場合もあります。

エキシマ​

この他、進行例や基本の治療が無効の場合にはステロイド内服や手術、またメイクで隠す方法で患者様の負担を減らしたり、範囲が広い場合には、残っている色素を脱色していく方法などを選択することもあります。

 

【白斑の自宅ケア】

・メイクなどを適切に使用することは患者様の負担の軽減に役立つことが医学的にもはっきりしています。男性や若年者でも積極的に使用していただけるよう周囲の理解も大切です。

タトゥーなど皮膚を傷つけるような行為は、それが刺激となり新しい白斑を作ってしまうリスクがあります。その他類似する行為が必要な場合は主治医に相談してから行うようにしましょう。

 

【最後に】

見た目が気になる白斑ですが、様々な治療方法の提案と日常生活の負担を軽減するお手伝いができます。

白斑でお悩みの方は一度あつた皮ふ科クリニックでご相談ください。

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文責:あつた皮ふ科クリニック副院長 佐々木侑里子

あつた皮ふ科クリニック・美容皮膚科クリニック