こんにちは

新型肺炎が猛威をふるっておりますが、あつた皮ふ科クリニックは通常通り診療を行っています!!

できる限り患者様が安心して受診していただけるよう、消毒や換気、スタッフの体調管理など徹底しております。

新型肺炎の当院での対策は詳しくはこちらをチェックしてくださいね。

 

さて、今回はアトピー性皮膚炎の新しい治療薬【コレクチム軟膏】についてのお話をさせていただきます💊

コレクチム軟膏は2010年1月に承認されたばかりのお薬で、臨床で使用されるのはもう少し先になりそうです。

 

これまでの薬と異なる新しい機序でのお薬で、とても期待しています。

というわけで一足先に、このお薬の特徴をご紹介します\( ‘ω’)/

これまでの治療薬と何が違うの??

どんな特徴があるの???

などの疑問にお答えしたいと思います( `・∀・´)ノ


【コレクチム軟膏とは】

コレクチム軟膏は《ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬》というお薬になります。

このお薬は2020年1月に新しく承認された大変新しいお薬で、ヤヌスキナーゼをターゲットにした塗り薬では世界初のアトピー性皮膚炎治療薬です!!

【コレクチム軟膏の働き】

コレクチム軟膏はJAK/STAT経路という免疫・炎症の体の反応を抑える働きがあります。

このJAK/STAT経路がどのようにアトピー性皮膚炎と関連しているのでしょうか。

 

アトピー性皮膚炎はかゆみと湿疹を繰り返すのが特徴ですね。

かゆみによってひっかき行為を行うことで更なる湿疹とかゆみを引き起こす悪循環が起こり、どんどん症状が悪化していきます。

このとき皮膚の奥深くでは、『皮膚バリアの破壊』『ひっかき』が原因で様々な信号(シグナル)が次から次へと送られています😱実はこのシグナル伝達、更なるかゆみや炎症を引き起こすための経路なんです。

この一連のシグナル伝達が最後までいってしまうと、もっとかゆみや湿疹が引き起こされるわけですね。そして延々と続く悪循環…

コレクチム軟膏はその一部であるシグナル伝達の『JAK/STAT経路』のヤヌスキナーゼという酵素の働きを遮断してしまいます。その結果かゆみや炎症が抑えられ、最終的には悪循環を断ち切ることができます。

 

この機序はこれまでのアトピー性皮膚炎の外用剤『ステロイド』『プロトピック』などとは異なる機序で全く新しいお薬となります。

【他の薬剤との違い】

さてこのように作用機序がこれまでの薬とは異なるのですが、実際に臨床ではどのような違いがあるのでしょうか。

 

アトピー性皮膚炎の治療の目標は、『症状が認められない、またはあっても軽く、日常生活に支障がない程度にずっと抑えられている』ことです。

治療してもまたすぐにぶり返してしまい症状が出る、という状態から脱するために、短期的に症状を抑えるだけでなく長期的に使用しても安全なお薬が求められてきました。

😞『ステロイド』は短期使用にはよく効いていいんだけど、長期使用では皮膚萎縮などの副作用が心配だな~(もちろん、医師の指導の下であれば安全なお薬ですので過剰に怖がる必要はありません。)

😞『プロトピック軟膏』は塗った後にピリピリとした刺激感が強くて塗れないこともあるんだな~

こんなお悩みを抱えていた患者様(医師!?)多かったんです。

 

この2種類の薬剤の欠点を改善したのが『コレクチム軟膏』と言えるのではないでしょうか。

コレクチム軟膏の特徴はズバリ、、、

・副作用が出づらいので長期使用ができる

・刺激が少ないので、多くの患者様に抵抗なく使用できる

という2点です(((o(*゚▽゚*)o)))

患者様に苦痛を与えず、治療の目標に到達できるまでしっかり炎症を抑え込むことができるという点でこれまでにはないとてもよいお薬なのです。

もちろん、これまでの塗り薬、飲み薬などの治療と組み合わせて、それぞれの患者様の症状に合った治療を選択することが最も重要です。

 

【最後に】

アトピー性皮膚炎の治療薬の選択肢が増えたことはとてもうれしいことです。

またコレクチム軟膏の処方スタートはブログやお知らせでお伝えしていきますので、ぜひチェックしてくださいね。

 

それではアトピー性皮膚炎を含む肌のお悩みはぜひあつた皮ふ科クリニックでご相談ください。

 

あつた皮ふ科クリニック